ナイトジュエリー 4nd

身代わりのヘマタイト ページ42

「勝利が…ヘマタイト？」



中島がヘマタイトに聞く



「んー。なんて言ったらいいんだろう？佐藤勝利がオイラ(ヘマタイト)でオイラ(ヘマタイト)が佐藤勝利？」



「どっちも同じや」



全員が藻掻くが、糸がただただ絡まるだけだ



「俺たちを捕まえて…何するつもり？」



山田は冷静に聞く



「ブラックダイヤモンド様が身代わり見つけたみたいで」



「ブラックダイヤモンドが…身代わり？」



ヘマタイトは笑う



「3人も見たでしょ？ブラックダイヤモンドの腕とか」



「あの…腕のこと？」



「そう。今は記憶を融合しているんだって。でさ、宝石の力持つ者でブラックダイヤモンド様の身代わりだったらさ困るじゃん？」



「困るって…なんで？」



薮が聞くと



「傷とか着いたら王となった時に国民が困っちゃう」



ヘマタイトは答えた



「まさか…マジで…」



「今のブラックダイヤモンド様こそが!!あの守護精たちよりも!!ジュエリー・キングダムを治めるのにふさわしい!!」



声を荒らげるヘマタイトは狂気に満ちていた



「オイラを倒せば早いと思うけど…そうはさせないよ」



指をパチンと鳴らすと



「…!?シゲ!!」



「淳太!!」



「聡!!」



重岡、中間、松島が意識をなくす



「元はブラックダイヤモンド様の駒。彼らの『心の結晶』をオイラに取り込めば…」



3つの『心の結晶』を取り込んだヘマタイトからは黒い邪気が溢れ出る



「ブラックダイヤモンド様の力となれる!!…このままお前らを…消してやる!!」

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