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夢【大切なものは】 ≪1≫ ページ11
カルマside
俺は輪廻と暗闇に浮かぶ一本の細い道を歩いていた。周りは暗闇で何も見えなかったけど、二人で楽しく歩いていた。
気付いたら、いつの間にか人増えていた。Ｅ組のみんなだった。人が増えたころから、周りは少しずつ明るくなっていった。楽しかった。でも、輪廻と少し離れてしまったのが気がかりだった。
ただ楽しく歩いていたとき、いきなり輪廻が黒い靄に覆われた。俺は急いで輪廻のもとへ駆け寄ったけど、いつのまにか道は二つに分かれていて、輪廻は俺達が歩いていないほうへ無理やり行かされてしまった。でも、まだ俺達が歩いている道へ来ることができそうだから、俺は必死になって輪廻を呼んだ。けれど、その声は届かず、輪廻は下を向きながら歩き続ける。もう、声も届かない。向こうにも行けない。俺は立ち尽くすことしかできなかった。
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作者名：咲夜 | 作成日時：2019年10月25日 0時
