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escape▽30 ページ30

ふわっと浮いた感覚

少し変な感じがした








トンっと木の上に乗った音が聞こえた






「割と浅かったな」





そう言った浦田君の声が聞こえた





「ってかさ、お前口から血出てる」




底についてからスマホを取り出して周りを確認した浦田君が私の唇にそっと触れて拭った





「んっ…」






その時、気づいた。




「あれ…?」


「なんだ…」




「まふくんの…まふくんの」





どんどん口の中の血の味が広がっていく




「…まふくんのドキドキした音が聞こえないよ…」








赤く光っていた影が、1つしか見えない





「え…」





「何か…あったのかな…」









お守り、

彼とお揃いにして買った。


あのお守り…いろいろあるんだけど

自分が危険な目にあえばあうほど、
相手を守ることができるって言ってた。



ただ反動がでかいって…


なんで私、血出てるんだろ口から。





「とりあえず…A動けるか?」



そう言われて、軽く頷く






また差し出された手を軽く握る








彼はまふくんじゃない。








まふくんの鼓動が聞こえない。







その不安は、ほぼ確信的なもので
だけど、どうすることも出来ない。






ただ諦めて今は浦田君についていくしかないのだ。








「奥も真っ暗」




「お前懐中電灯ないの?」




「あ!あるよ!」




私はカバンからそれを出す




「流石じゃん」


浦田君はそう言いながら頭を撫でてくる




「ふふっ、何処かで見つけたの」





割とそうやって、言われると
迷惑だって思われてないって思えて嬉しかったりするんだ。





すると、


「地下にも部屋があるとか、大変すぎだろ…」



なんて浦田君が呟いた。





たしかに見る限り、普通の扉がいくつもある


教室には見えないけど






浦田君は1番手前にあった扉を開く





「なにここ、上にあった教室より綺麗じゃんか」




驚きを隠せない浦田君の後ろをついて回っていると





机の上に写真が並べられていた




「古くて何の写真かちょっとわからない」




裏もちらちらと見ていたら





「あ、」




「ん?」




「浦田君鍵だよこれ」






星型の鍵を見つけた

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Rmd(プロフ) - しゃけさん» しゃけさん、読んでいただきありがとうございます!色々な考察や想像をして、楽しんでいただけてとても嬉しいです。コメントありがとうございます!!(^^) (2020年2月26日 0時) (レス) id: 4a935f5230 (このIDを非表示/違反報告)
しゃけ(プロフ) - めちゃめちゃ面白かったです!! 途中からやばいやばいやばいやばいって言いながら泣いてました!!! 最後のスキルってとこで、あれあのゲームだとぽくない?って思いながら見てました!!  めっちゃ感情入れやすくて見てて楽しかったです!  (2020年1月29日 20時) (レス) id: 91cf22223a (このIDを非表示/違反報告)
Rmd(プロフ) - 桜さん» 桜さん沢山コメントありがとうございます!!この作品はいつも書いてるような恋愛物じゃないので、好んでもらえる作品かは人によりますが、いろいろな感情で読んでいただけてとても嬉しいです。これからも好んでもらえる作品を書けるように頑張りますね!! (2019年9月15日 21時) (レス) id: 4a935f5230 (このIDを非表示/違反報告)
- 長くなって申し訳御座いません!他の作品もいつも見ています!読みやすくて、文才があって大好きです!これからも応援しています!頑張ってください! (2019年9月12日 0時) (レス) id: 03a9afc29d (このIDを非表示/違反報告)
- みんなを置いていってしまったことに泣きました。というより、まふくんがやられた時には、すでに半泣きでしたw 「赤い光」の時点で『もしやあの人気ゲーム…?』と思いましたが、心が動いてしまう物なのですね! (2019年9月12日 0時) (レス) id: 03a9afc29d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Rmd | 作成日時:2019年3月18日 22時

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