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「あとあんたは、俺とおんなじ言葉遣いしとる方がとっつきやすいわ。」
にやり、とギザギザの歯を見せて笑う彼は、どうも向日葵のようで。ぽかんと一瞬置いていかれるものの、彼の其の言葉を飲み込めば、何だか非日常も良いような気がしてきて。仲間には読まれない、俺の思考。意図も簡単に彼は、俺の本性を突き止めた。俺もつい、にやりと口角が上がってしまう。未だについていけていない......おろおろとして俺の顔色を伺っているぴくとを気にもせず、差し出された彼の大きな手を取ろうとした、其の瞬間。
突如、紫色の霧がもくもくと昇り始めた。元は......あの少年、死神の身体。
きょーはぴくと皇子を護る為にまた、指をくるりと回す。ふわりと空気に漂い現れる煌めく金色のポリゴンの欠片は、彼の息に吹かれ形作られる。そうして彼の手に握り締められた大剣。其の切っ先を、煙の中に向ける。
ぽんっ。
場に似合わない軽快な音と共に、死体は消え人形が現れる。ボタンの目。歪な赤い糸の縫い目。解れた穴だらけの生地。其れは又、死神と名乗る少年にそっくりの。
「......なんやこいつ。」
きょーが人形の足に切っ先を滑らせ、持ち上げる。其の反動で空中に舞った少年人形は、『声を上げた。』
『ああ、もう！乱暴にしないでくださいよ！』
「しゃっっっしゃべったぁ！？」
目を塞ぎながらも其の指の間からは、しっかりと人形を捉えているであろう皇子は、驚きの余り行き場の無い手を俺の腕へと回して来た。声を上げた奇っ怪な人形は、其のままきょーの手の中へとすっぽりと収まった。
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myona859(プロフ) - コメ失礼します！この作品、漫画のSERVAMPを真似していますか…？誰も知らない兄弟がいたり、名前を呼んだら仮契約したりする所が似ているので…違ったらすみません！ (2020年4月7日 17時) (
レス) id: b40e1d4ca9 (このIDを非表示/違反報告)
闇夜(プロフ) - 貴方の作風、この作品の設定、もう全部に惚れてしまったのでコメしてしまいました。応援してます、続編待ってます！ (2020年2月12日 23時) (レス) id: ee6d8feaa1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はなし | 作成日時：2020年1月4日 11時
