二度と逢えない君へ。【Fischer's×ニドナツ】 (ページ3)

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記憶ページ3

なんとなく更新しまふ。

最近メンバーの1人がギターを始めた。

マサイだ。

バレるんじゃねえか。とか色々心配だ。
言ってしまうと今も音楽活動は続けている。

顔はもちろん出せないので全員仮面をかぶっている。
主にYouTubeでの活動だ。
そのバンドで俺はギターとボーカルをやっている。

今は俺とドラム、ベースでバンドをし、マネとして幼馴染もメンバーの1人である。
俺は曲作りも作詞もしない。
ドラムとベースの奴らがやってくれる。
「忙しいだろ？」って。
そりゃあ編集もするし事務所で打ち合わせもするし、
イベントとかの事にも首を突っ込んでいる。

だけどバンドのこともやりたい。
ザカオやダーマみたいに仕事くそ頑張りながらYouTuberやってるわけじゃないから。

「おーい。シルク？お前もギターやってみっか？」
「俺はいいよ(苦笑)」
「ちょっと持ってみなって」
「しゃぁねえな」

バレるのが怖くて拒んで見たけど結構押してくるから許してしまった。

「なんかかっけえ！写真撮っていいか？」
「いいけど？」

そんなに喜ぶとは思わなかった。
やっぱりギター持って人前に立つのは楽しい。
演奏してなくてもこんなけ喜んでくれると弾きたくなる。

少しぐらいなら。と鳴らしてみた。

「お前ギター似合うわwやっぱり！お前もやれよw」
「俺はやんないってw」
「えぇ？きっと人気出るぞ？」
「いいからw」
「だってプライメンバーのさボーカルとギターのやつに似てるよ？」
「え？」

思考回路停止のお知らせ…
こいつ知ってんのか？
いや知っててもいいけど。似てるって言ったよ？
バレる。

得体の知れないものが背筋を駆け巡る。

「お前？おい？大丈夫か？」
「あ、おう。」
「なんかごめんな？」
「大丈夫だってwハイ。返すよw」
「おう。」

うまく笑えているのか？

隠してる事バレたんじゃないか？

離れていってしまわないか？

もう大事な奴が離れていくのはごめんだよ。

もう2回も経験したんだから。

もうやり直しはできないから。

もう。二度と。