そして優雅に立ち去る ページ7
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電波が繋がる音を確認したAは
至って冷静な声色でインカムの向こうの相手の名を呼んだ
『.........ロボロ』
《あ、Aか。どないしたん？外交でなんかあった？》
『いや、特に.........まああったといえばあったんだけど
それより準備はもう出来てる？』
《あ、ちょっと待ってな〜......大先生ーそっちもう大丈夫ー？
......大丈夫やで！準備出来てる》
『分かった。主は？』
《さっきからウズウズしとるらしいから大丈夫やと思うで》
『じゃあ問題ないね。......オスマン』
ロボロとの会話を中断し、Aがオスマンを呼ぶ
見れば拳銃を構え
今にも相手国の外交官を撃ち抜いてしまいそうな光景だ
「何？A。今お取り込み中やで」
『はいはい、......ロボロから。もう準備出来てるって』
「お、そかそか」
Aから取り込み中のところを中断されて若干不機嫌そうな顔を
したオスマンは、そのAの次の言葉で嬉々とした表情を浮かべた
............切り替えが早いようで何よりである
呆れたように、事実呆れてため息を吐いたAは抱えた女性を
優しく抱えなおし、慎重にオスマンのもとへ向かう
オスマンはというと、あからさまに上機嫌に笑んで
目の前にいる男に銃を構えている
そして、とびっきりの優しい声で、告げた
「その腐った耳
その意味深長な物言いに、男は恐怖に慄きながらも眉を寄せる
一体今から何を言い出すのだ
そんな疑問が、男の頭を過った
男の様子に更に笑みを深めたオスマンはその唇をゆるりと開き............
「今からお宅らのお国に宣戦布告の文書を送る」
「っは............！？」
「戦争や。
三日......いや、一日と経たずにあんたらの国を灰に変えてやる」
言った
『灰は駄目でしょ。スイーツどうするの』
「Aはちょっと黙っとき」
緊張感のない会話を呆然とした様子で眺める男は後悔した
毒を仕込むなんて馬鹿な真似をするんじゃなかった......！！
だがしかし、あまりにも遅いその自覚に救いなどあるはずもなく。
「...............っちゅーことや。トップに報告よろしくな〜」
軽いのりでそう言ったオスマンは優雅な足取りで外に続く扉に向かう
それに続くように、女性を抱えたAが静かに歩いていった
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ヤオリム(プロフ) - 更新頑張ってください！応援してます！ (2020年1月4日 14時) (
レス) id: 5300aa66a5 (このIDを非表示/違反報告)
黒葉くん@wrwrd!煽り組、ら民 - 忠誠、誓 って字でめっちゃ兄さん出てきて泣くかと…… (2019年3月26日 2時) (レス) id: 089aae62ec (このIDを非表示/違反報告)
夜行性(プロフ) - 初っ端からかっこよすぎて物語に入る前にお気に入りに追加させていただきました！！更新頑張ってください。 (2019年2月26日 0時) (レス) id: 592213ae86 (このIDを非表示/違反報告)
ギル(プロフ) - え、好きです。設定が自分好みすぎて語彙力ふっ飛んでいきました。更新まってます。 (2019年2月25日 23時) (レス) id: ac1cad5a35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍色鳩羽 | 作成日時：2018年12月16日 22時
