総統は悩む ページ15
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スウェイリッター家の者は短命だ
騎士の一族であることもその理由の一つだが、
一番の理由は彼らが代々受け継いでいる特殊能力にある
何もかもを"視る"能力。
誰かの未来も、心の内も、遠く離れた様子でさえも見通せる力。
視れば視るほど、体が氷結に蝕まれていく
ハイリスクハイリターンな能力だ
使えば便利だがそれ相応、いやそれ以上のリスクを伴う能力。
使えば使うほど寿命が縮む、1種の呪いのようなもの。
故にスウェイリッター家は子孫を求めた
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しかしいつから、彼らはリスクを負うようになったのだろうか
スウェイリッター家の能力は、元々は"触れたものを氷結させる"特殊能力だ
............いつから、それが
"何もかもを視ることによって体が氷結してしまう"能力
になってしまったのだろうか
ーーー
(視点:グルッペン)
パキパキ、パキパキと音が鳴っている
それは目の前で眠るAの方から聞こえてくる
｢なあ、グルッペン！Aは、大丈夫なんやろ？｣
｢うわ...なにこれ？氷...？｣
｢透き通ってて綺麗やけどなんか不気味めう...｣
少しずつ氷結状態が進行しているAの腕を見て、各々が不気味そうに
けれど興味津々に感想を呟いている
医務室。
現在、無事戦争を終えた俺達は
大人数でAが眠るベットの周りを囲んで会議をしていた
............といっても、Aの腕をを見た奴らはそれどころではなかったらしく
皆一様に半分泣きだしそうな顔を浮かべて｢何があった｣と詰め寄ってきた
Aに関することだから、本当は彼奴の口から話させたかったが
どうしてもと駄々を捏ねた彼らに根負けして、俺が話せる全てを全員に教えた
短命だと告げた瞬間の、奴らの少し寂しそうな顔に俺まで寂寥を感じてしまった
｢しんべい神の薬でどうにか進行速度を遅延させてはいるが、
............正直5年持つか分からないらしい｣
｢俺もグルッペンも色々と策を練ったりしてるんだけどね...
本人の意識が一番大切なんだ、結局｣
｢それなのにこいつはポンポンと軽率に使いやがって......｣
｢？せやったら、グルッペンはAの主人やん
主人命令で辞めさせればええんとちゃう？｣
｢...それも、そうなんだが......｣
オスマンの最もすぎる意見に、俺は腕を組んで目を瞑った
終わり
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ヤオリム(プロフ) - 更新頑張ってください！応援してます！ (2020年1月4日 14時) (
レス) id: 5300aa66a5 (このIDを非表示/違反報告)
黒葉くん@wrwrd!煽り組、ら民 - 忠誠、誓 って字でめっちゃ兄さん出てきて泣くかと…… (2019年3月26日 2時) (レス) id: 089aae62ec (このIDを非表示/違反報告)
夜行性(プロフ) - 初っ端からかっこよすぎて物語に入る前にお気に入りに追加させていただきました！！更新頑張ってください。 (2019年2月26日 0時) (レス) id: 592213ae86 (このIDを非表示/違反報告)
ギル(プロフ) - え、好きです。設定が自分好みすぎて語彙力ふっ飛んでいきました。更新まってます。 (2019年2月25日 23時) (レス) id: ac1cad5a35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍色鳩羽 | 作成日時：2018年12月16日 22時
