ずっとずっとずっとすきだよ【まふまふ】 (ページ10)

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９取り戻された平穏ページ10

なんやかんやありました、Aです。

教室戻るなりかえでがばーって寄ってきて何があったと食い気味に聞いてくる。
特に広めたりそんなつもりはなかったから、適当に誤魔化した。

「Aがいなくて寂しくて寂しくて息できなかったよ～」

「息できてなかったらいまここにいないから安心して」

「あ、たしかに」

いつも通り２人で笑う。
何もなかったかのような平穏な日々。

やっぱり平和がいちばんいいな、とつくづく感じた。

この後は特に何事もなく授業を終え、あっという間に放課後。

放課後、私とまふくんは一緒に家まで帰って歌い手とMIX師として活動をはじめる。

これもいつも通りの日々だ。

どちらかの家でダラダラと作業をすることが多い。
今日はまふくんの家に行く模様。

まふくんが主役。
その歌をいかに引き立てるかが私の役目だ。
わざわざ一緒に作業するのは、曲のイメージや感情の込め方などを２人で相談しながら作成を進めるためだ。

ちなみにまふくんは男にしては高い声がかわいいと評判で今や人気歌い手となっていた。
私も毎回まふくんのMIXとかをしているから一緒に名前は知られている。

「Aー？次の動画ね、この曲歌いたいの。」

差し出された画面から流れる音楽は『しわ』

「もうすぐで７ヶ月だし、記念にどう？Aのこと思って歌いたい、」

フワッと微笑まれる。

「自分のこと思って歌われた曲MIXするとか変な気持ち」

「MIXどころじゃないくらいメロメロにさせるね」

「上等よ。」

次の動画の曲は『しわ』に決定した。