カランコエの花言葉 壱【我妻善逸】

八話 ページ10

質問はどれも身構えるほどのものではなかった。



彼にとっては緊張するほどの重要なことだったのかもしれないけれど。








炭「Aは何の呼吸を使うんだ？」




「天津風の呼吸だよ。

母からは風の呼吸を教わってたんだけど、どうしても上手くいかなくて…。自分に合うように改善して、風の呼吸から派生したのが天津風の呼吸だよ」




善「な、なんかすごい…。じゃああの竜巻ってもしかして…」




「あ、うん！私が出したの！あれ使うと少々周りに被害が出ちゃうんだけどね…」




善(少々……？？)













私がそう言うと固まる三人。
あはは… さっきの竜巻、巻き込んじゃってたのかな。









炭「え、えっと次の質問！Aは禰豆子が鬼だって知っていたのか？」



「うん。木箱の中から鬼の色したオーラが見えたの」



炭「オーラ？」



「えっとね、私、生き物が放つオーラが見えるの。
オーラの色とかで感情とかもちょっとだけ読み取れたりもします」



炭「なるほど！すごいな！！

……でもどうして鬼だって分かってて重傷を負ってまで守ってくれたんだ？」









ああ、これが一番 炭治郎くんが聞きたかった質問だね。









「禰豆子ちゃんから敵意が感じられなかったから。


あと、


炭治郎があまりにも大事そうに木箱を背負っていたから…守らなきゃって思ったの」









そう私が言うと、炭治郎くんは納得したように、
そして嬉しそうに笑った。









炭治郎くんからのお誘いで私は四人と一緒に行動することになった。









私にも、やっと、守るべき"仲間"ができた。

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