九話 ページ11
夜。
禰豆子ちゃんと縁側に座って月光浴をしていたら、
庭に綺麗な蝶が入ってきた。
「わぁ、綺麗な蝶だね」
禰「！」
禰豆子ちゃんが私の隣から立ち、蝶を追いかけ始める。
しばらくすると私のところに戻ってきて、蝶を私の手に乗せてくれた。
「えっ、捕まえてきてくれたの？ 」
禰「フガッ！」
「ありがとう！……あっ」
禰「！！」
蝶が私の手から離れていくと、慌ててまた禰豆子ちゃんが追いかけ始める。
「よーし！」
なんだか楽しくなってきて、私も一緒になって蝶を追いかける。
「あはは、禰豆子ちゃんこっちこっち！」
禰「フガフガッ」
夢中で蝶を追いかけていると、慌ただしい足音が聞こえてきた。
善「いやぁあぁあAちゃんんん！？！！
なにしてんの！！傷が開いちゃうよ！！」
炭「禰豆子…！ Aはまだ安静にしてないとだめなんだ。走らせたらだめだぞ！」
と、話しているうちに蝶が伊之助くんの被り物の鼻先にとまった。
私は禰豆子ちゃんと目を合わせてクスリと笑った。
善「ブフッ… 猪頭に蝶が！！だめだ死ぬお腹痛い！！！笑い死ぬってぇえ！！！」
伊「あ"あ"？！オマエらなに笑ってんだ！！！」
和やかな光景に炭治郎も微笑んでいた。
炭「さて、Aそろそろ部屋に戻ろう。傷が開いたら大変だ」
そう言って、蝶を捕まえるためにしゃがんだままだった私の腰に手をあてがい、ゆっくり立たせてくれる。
「ありがとう炭治郎くん！」
善「あーっ！！ずるいぞ炭治郎ぉぉ！！
俺もAちゃんに抱きつきたいギュッてしたいぃぃ」
炭「なっ、だ、抱きついてはないぞ！！？
誤解が生じるような言い方はやめてくれ…！」
慌てる炭治郎くんがおもしろくて、笑ってしまう。
「じゃあ、善逸くんに部屋まで抱っこして運んでもらおうかな？」
もちろん冗談である。
善「えっ！！いいのぉお！？……あ、でもっ、うう…」
自分から抱きつきたいとか言っておいて、
顔を赤くする善逸くんも可愛らしかった。
私は未だに焦っている炭治郎くんの頭を軽く撫で、自力で部屋へと向かう。
善「ああっ！ 待ってよAちゃぁぁん！！」
こんなに楽しいのは何年ぶりだろう。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 92人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
舞菜(プロフ) - タピ犬さん» そうなんですか！！ご縁があったのかもしれませんね＾＾ w (2020年2月2日 12時) (
レス) id: bde7bf2a04 (このIDを非表示/違反報告)
タピ犬 - 最初設定を見た時苗字が私の名前とほぼ同じだったので、ビックリしましたw (2019年9月15日 18時) (レス) id: 5bc6cb2cde (このIDを非表示/違反報告)
舞菜(プロフ) - ただのアニメ好き☆さん» 素敵だなんて…ありがとうございます！これからも更新頑張ります！ (2019年8月20日 18時) (レス) id: 1e7a191f2a (このIDを非表示/違反報告)
ただのアニメ好き☆(プロフ) - お話とってもとっても素敵で面白いです！体調に気をつけて更新頑張ってください！めちゃくちゃ応援しています！ (2019年8月20日 17時) (レス) id: 4ee9350697 (このIDを非表示/違反報告)
舞菜(プロフ) - リンゴさん» 初コメありがとうございますすす！！！ 更新お待たせしました！ありがとうございます！！これからも頑張ります^ ^ (2019年8月14日 23時) (レス) id: 1e7a191f2a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：舞菜 | 作成日時：2019年8月12日 16時
