三十一話 ページ37
夜。
どうしても寝れなくて、なんとなく隊服に着替えて屋敷の外に出た。
このまま全てを捨てて鬼舞辻さんにも鬼殺隊のみんなにも見つからないところへ行ってしまおうか。
…いやいや、何を考えているんだ私は。
みんなを守るって決めたじゃないの。
腰にある日輪刀をぎゅっと握り、屋敷に戻ろうと踵を返す。
「あ……善逸…」
なんでいるの…
今一番会いたくない人のひとりに会ってしまった。
善「ごめん、昼間の話、ちょっと聞こえちゃって…
気になって眠れなくてさ。
…Aちゃん柱になるの?」
私は黙って首を横に振る。
善「…なりたくないの?どうして?」
「なりたくないわけじゃないけど…
理由はちょっと言えない、かな」
あなたは優しいから、言ったらきっと助けようとしてくれちゃうでしょ?
まきこみたくないの。
「でも安心して! みんなは私が守るからね!」
安心して欲しくて微笑むのに、善逸の表情は曇るばかり。
私がどんなに笑っていても、善逸にはきっと聞こえているんだね。私の焦燥と不安の音が。
手短に話を終わらせないと。
このまま彼と居ると全て話してしまいたくなる、。
「じゃあ、私はそろそろ寝るね!
明日しのぶとデートなんだ〜」
善「あっ、ま、待って!!!」
腕を掴まれ、立ち止まる。
お願い、もう何も言わないで!!!
善「ねえ、俺にできることがあったら言ってよ!!
俺、弱いけどさ、Aちゃんのためならなんでも……」
「じゃあ、これ以上詮索しないでよ」
自分でもびっくりするくらい冷たい声が出た。
手を振りほどいて早歩きで屋敷に戻る。
ごめん。ごめんね。
やっぱり言えないよ。
まきこみたくない。
.
.
.
,
……あなたの優しさが、今はただ辛い。苦しい。
私は部屋に入って、声を押し殺して泣いた。
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舞菜(プロフ) - タピ犬さん» そうなんですか!!ご縁があったのかもしれませんね^^ w (2020年2月2日 12時) (レス) id: bde7bf2a04 (このIDを非表示/違反報告)
タピ犬 - 最初設定を見た時苗字が私の名前とほぼ同じだったので、ビックリしましたw (2019年9月15日 18時) (レス) id: 5bc6cb2cde (このIDを非表示/違反報告)
舞菜(プロフ) - ただのアニメ好き☆さん» 素敵だなんて…ありがとうございます!これからも更新頑張ります! (2019年8月20日 18時) (レス) id: 1e7a191f2a (このIDを非表示/違反報告)
ただのアニメ好き☆(プロフ) - お話とってもとっても素敵で面白いです!体調に気をつけて更新頑張ってください!めちゃくちゃ応援しています! (2019年8月20日 17時) (レス) id: 4ee9350697 (このIDを非表示/違反報告)
舞菜(プロフ) - リンゴさん» 初コメありがとうございますすす!!! 更新お待たせしました!ありがとうございます!!これからも頑張ります^ ^ (2019年8月14日 23時) (レス) id: 1e7a191f2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:舞菜 | 作成日時:2019年8月12日 16時