変わらない想い

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お風呂から上がったら私を抱きしめながら先輩が呟く。


「なぁ、もう１回好きって言って・・・。」


「高地先輩・・・大好き。」


「・・・名前。」


「え？」


「そろそろ名前で呼んでよ。」


「む、無理です・・・！」


「それ。敬語も禁止。」


「だって・・・」


「はい、名前言ってみ？ゆ・う・ご。」


「ゅ、ぅご先輩・・・」


「聞こえない。なんで大我は名前なのに俺だけ苗字なんだよ。」


「大我先輩と高、あ、優吾、先輩は違うもん・・・。」


「じゃ、今から敬語使ったらキス。名前呼ばなかったらそれ以上のことするから。」


「え、ちょ、そんなの無理です！・・・あ。」


「はい、キス１回。」


唇を軽く吸われて、いつもとは違う大人なキスに少し怖気づく。


「高地先輩・・・」


「・・・それわざと？俺もう我慢できないけど。」


「いや、違います・・・！あ、もうどうしよう・・・」


「まじで可愛すぎ・・・。」


そのままベッドになだれ込んで。

初めてなのに。

こんなシチュエーション。

優吾先輩って結構Sなんだ・・・。

でも、抱きしめる腕はすごく優しくて。

初めてだけど。

怖くなかった。


＊＊＊＊＊＊


「あの・・・ごめん、痛くなかった・・・？」


「大丈夫・・・。なんで謝るの？」


「いや、ちょっと強引だったから・・・」


「嬉しかった・・・。初めてが優吾先輩で。」


「そういうの反則・・・。煽るのやめて・・・。」


「別に煽ってるわけじゃ・・・///」


「・・・ほんと大好き。ずっと好きでいてくれてありがとう。」


あの時、諦めてたら。

未来は変わっていたと思う。

変わらない想い。

変えられない想いがあって良かった。

これからもずっと一緒に・・・。

未来もあなたと共に。



変わらない想い -END-

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