検索窓
今日:3 hit、昨日:7 hit、合計:160,380 hit

44 ページ44

Side: Yugo

大我に言われた。

昔からAのこと好きだったでしょ?って。

自覚したのはつい最近だけど。

今になって思うと出会った時から俺はAに惹かれていたのかもしれない。

サッカー部のマネージャーになってくれたあの日。

怪我した時に手当してくれたあの日。

一緒に登下校してたあの日。

同じ大学に入学してきたあの日も。

すべてが特別で。

Aのことを考えない日はなかった。

あいつはいつも笑顔で、Aが笑えば俺も笑ってしまうから

一緒にいると心が満たされる感覚。

きっと周囲から見れば明らかな恋だったのに。

なんで俺は自分の気持ちに気づかなかったんだろう。

Aに告白された時ですら実感がわかなかった。

そして今はやっとお前と・・・

心を通わせることができた。

Aは、入学した時から好きだったと言ってくれたけど

俺も変わらないのかも。


学校が終わり、今日はAはバイト。

一緒にいたいって言うからAの家で帰りを待っている。

ソファーに座り考えるのはやっぱりAのこと。

バイト頑張ってるかな。

早く帰って来ないかな。

あ〜・・・会いたい。

さっき別れたばっかなのに。

自分がこんなに恋に夢中になるなんて思いもしなかった。

どちらかと言えばあまり興味がないものだったから。

Aの存在のデカさを改めて実感する。


「・・・めっちゃ好きじゃん、俺。」


自分の口から溢れた言葉に、自分で恥ずかしくなる。

その時玄関が開く音がして。

「ただいま〜」って愛しい人の声。

リビングに入ってきてすぐに抱きしめる。


「高地先輩?どーしたんですか?」


「俺の頭の中お前ばっかなんだけど。」


「え?なに?どーいうこと?」


「好きってこと。好きすぎて、俺バカみたい。」


「じゃあ私は大バカだ。だって私の方が大好きだもん。」


可愛い・・・。

こんな一言で浮かれてる。

俺が恋に溺れるなんて、昔の友人たちからしたら笑いのネタだろうな。

45→←43



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (193 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
407人がお気に入り
設定タグ:SixTones , 高地優吾 , 京本大我
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

nico(プロフ) - 京北わかさん» コメントありがとうございます!最後まで読んでいただき嬉しく思います(^^)今後もよろしくお願いいたします! (2019年8月18日 7時) (レス) id: da5b40ac54 (このIDを非表示/違反報告)
京北わか(プロフ) - 完結おめでとうございます!とっても面白かったです!次回も頑張ってください! (2019年8月17日 18時) (レス) id: 4e915e623c (このIDを非表示/違反報告)
nico(プロフ) - いつまこさん» コメントありがとうございます!なんて嬉しいお言葉(>_<)のんびりな更新ですが、頑張って完結させますので今後もよろしくお願いします! (2019年8月13日 14時) (レス) id: 574a4ea1f7 (このIDを非表示/違反報告)
nico(プロフ) - ずんさん» コメントありがとうございます!そう言ってもらえてすごく嬉しいです(^O^)頑張って完結までもっていきますのでこれからもよろしくお願いします。 (2019年8月13日 14時) (レス) id: 574a4ea1f7 (このIDを非表示/違反報告)
いつまこ(プロフ) - 毎回更新されるのを楽しみにみています!!自分がゆご担なのでゆごの優しさが存分に詰まった素敵な作品でもう3回くらいは読み直しました笑 次はいつ更新なのか物凄く楽しみです。 (2019年8月12日 21時) (レス) id: 9e8647107c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:nico | 作成日時:2019年7月11日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。