変わらない想い

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Side： Taiga

高校の時からどれだけ思ってきたことか。

いい加減くっつけ！と。

Aが高地を好きなのは明らかで

こんだけしっぽ振ってついてまわってんのに

それに気づかない高地・・・。

どんだけ鈍感なんだよ。

しかも自分がAに執着してるのも気づいてない。

AもAで、自分から高地にまとわりつくくせに

いざ高地に構われたら顔を赤くして逃げる。

照れ屋もここまでくると病気だな・・・。

そんな２人をずっとそばで見続けてきた俺。

ようやくこの日がきたか・・・ってなんか感慨深い。

夏休みが明け、後期が始まった大学のカフェテリア。

相も変わらずラブラブな２人を見つめる。


「大我先輩？どうしたんですか、ボーっとして。」


『ん？いや、やっとくっついたなと思って。』


「やっとって・・・。」


『だって昔から両思いだったじゃん。』


「ち、違いますよ！私はずっと好きでしたけど、高地先輩は・・・」


『え、高地も好きだったでしょ？昔から。』


「・・・さぁ？」


「え、教えてください！ちなみに私は入学した時から好きでした！」


「でけー声でそんなこと言うなよ！恥ずかしい奴だな！」


「ねぇねぇ！高地先輩は？」


「あぁ〜もううるさい！教えない！」


お前ら俺がいること忘れてない？

惚気は他所でやってくれ。

・・・でもそんな２人のやりとりに笑みがこぼれた。

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