変わらない想い

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Side： Taiga


Aから、高地に告白したって聞いた次の日。

強制で昼飯を一緒に食べる約束をした。

こんなことで２人の関係を壊したくなかったから。

おせっかいかと思ったけど、ちゃんと話す機会を作ってあげたかった。

最初は気まずい雰囲気が漂ってた。特に高地。

でも俺が飲み物を買って帰って来た時は、そんな空気は全然なくて

あぁ、ちゃんと話せたんだって。安心してたのに。

翌日からAは俺たちのことを徹底して避け始めた。

高地だけじゃなく俺までも。

またなんか難しく考えてるんだろうって、話でも聞いてやろうかと連絡しても

メッセージも電話も全然繋がらない。

返事は返ってくるけど時間がだいぶ経ってから。

なかには既読スルーもあったりして。

今までのAじゃこんなこと考えられないし

俺たちなんかやっちゃったかな？って不安になって連絡する回数も減ってしまった。

１ヶ月ほど経って、一緒に講義を受けていた高地に尋ねてみた。


『最近A、見ないな・・・。』


「俺も思ってた・・・。連絡しても返事なかったりするんだよね。」


『なんかあったのかな？』


「さぁ・・・。話聞けないんじゃ何もわかんねぇ・・・。」


『大丈夫かな、A・・・』


「なんかさ・・・」


『ん？』


「あいついないと調子でねーっていうか・・・。俺どっかおかしいのかな？」


・・・。

そこまで思ってんのになんで自分の気持ちに気づかねーんだよ。

鈍感すぎてびっくりするわ。

でも、自分で気付かないと意味ないから俺からは何も言ってあげない。


『とりあえず・・・夏休み始まったら余計会う機会なくなるから。

なんとかして連絡取ろう。』

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