変わらない想い

26 ページ26

明日から夏休みが始まる。

今日はバイトは休みだったんだけど、急遽シフトを交代してほしいって言われて

別に予定もないし、って引き受けた。

・・・めちゃめちゃ忙しい！！なんで今日に限って・・・。

しかも今日はラストまでだし。

でも自分が決めたことなんだから頑張るしかない。

最後はヘロヘロになりながらなんとか終わらせた。

体力には自信あったのにな。

お疲れ様でしたーってみんなに声をかけてお店を出る。


「え・・・？」


「『よっ！』」


ドアを開けてすぐ目に入ったのは高地先輩と大我先輩。

今まで散々避けてたから気まずい。


「・・・どうしたんですか？」


『最近Aが全然相手してくんないからさ〜。な、高地？』


「おう・・・。俺らなんかした？」


「いやいやいや！こっちの問題なんで！先輩たちは何も関係ないです！」


「Aの問題ってことは、わざと会わないようにしてたんだ？」


「えっと・・・。」


言葉に詰まる。

高地先輩への気持ちを忘れるために避けてました、なんて言えないし・・・。


『・・・まぁ、いいじゃん。今は普通に話してるんだし。

　ここで無視されたらさすがに問い詰めるけど(笑)』


大我先輩のフォローでなんとかその場を凌いだ。

もう日付も変わる時間なのにこれからどうするんだろう。


「あの・・・今から何かするんですか？」


そう尋ねると１つずつ持ったコンビニの袋を掲げられた。

私はキョトンとした顔をしていたと思う。


『明日から夏休みだな。』


「そうですね。」


『今から宅飲みな。お前の家で。』


「・・・えぇ？！？！」

27→←25

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す