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蒼いフォトグラフ【T】1-1 ページ7

【T】-1
結婚式場で裕太と再会した貴女
今日はどんな夢を見る?


.


.


.


コツコツ…
コンコンコン


人が歩いてきて私が着替えている部屋を誰かがノックした


『はあーーい♪』


私は黄色いカクテルドレスのままドアに向かう

ブライダル担当のお姉さんがチェックしに来ていた

会釈する担当者の後ろを知っている顔が通りすがる



『裕太ーー?』


私はついつい声をかけてしまった
忘れもしない私の初恋の人
裕太

高校で先輩の彼に一目惚れをして12回アタックして
13回目でやっとOKを貰った私の武勇伝の大元の彼氏(笑)


一度通りすがって
戻ってきて二度見する姿


変わってないね…裕太
高校時代もいつもそうだったよね
友達に囲まれて楽しそうに
一歩引いた位置にいたっけ



『えっ?Aなの?マジかーー(笑)』


裕太が近寄ってくる
相変わらずいつ会っても自然体で全然芸能人ってかんじがしないんだ


『何で裕太がいるのーー♪』


私は嬉しくなって仔犬のように尻尾を振りまくる
裕太といるといつも楽しい

子供時代のようなピリリと清々しい感じが蘇るんだ



『ねぇAちょっと時間ある?話したり出来る?』


『もちろん(笑)』


私達はブライダル担当者のお姉さんと裕太のスタッフに席を外して貰い

私がいたドレスのフイッティングの部屋で二人っきりになった


『よっ♪』


相変わらず裕太
良かった何も変わらないままで
何だか嬉しかった


『今、月9で《君。僕。》の主演だったよね裕太は
燕尾服って事はやっぱ雪之丞が絢ちゃんとくっつくんだ』


私は手を叩いて笑う


『ちゃんと見てんだな
雪之丞っていう俺の役名知ってるんだ(笑)』


『もちろん!!!
毎週月9はテレビの前で正座してみてるもんっ
DVDになったら買うよ
はまってるんだ♪』

私は嬉しくてついついお喋りになる


『えっ?俺に?』


『残念でーーす
君僕にでーーすっ(笑)』


裕太におでこを指でつかれた

懐かしいな
私達っていつもこうだったよね?
男女っていうかむしろ親友みたいな関係


『雪之丞が奪う事
秘密だかんな? 』


『うんっ♪』


『マジか…こいつ浮かれてるわ』

『ワンワン♪』


私は裕太に会えて嬉しくて嬉しくて
調子に乗ってしまった

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作者名:北山堂 | 作成日時:2018年11月6日 13時

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