呪術高専でカフェをはじめました【第三章】

癒しの時間【82】 ページ2

五条『は？』


A『は？ではありません

私は本気です』


食事をしながら圧を送ると五条さんは眉間に皺を寄せる



A『昨夜の事は間違いだったとは言いません…

ですが私達の関係性が不確かなものなのに

それを公にすればイメージが悪くなってしまいます

何よりお互いの未来にも影響してしまいますし

大人であればちゃんと対処しないといけませんよ』



五条『ﾁｯ』



何を考えているのだろうか

私の顔を見ながら食事を済ませる彼…

無言のまま私も食事を済ませると

何時もの様に食器を回収しては洗っていく

五条さんは飲み物を一口飲むと立ち上がり

サングラスを身につけた



A『もう出発ですか？

お見送りをしますね』



五条さんの後を追って玄関に向かうと

彼は突然私を引き寄せ抱きしめる



五条『A…俺は本気だ

言ったろ？俺の手に堕ちろと…

お前は必ず堕とす』



A『五条さん…』



男はそれだけ言い残すと何時もの飄々とした調子に戻り

私にキスをすると靴を履き『じゃあね〜』と言って

手を振ると部屋から出て行った



A『…行っちゃったわね

さてと私も支度をしなくちゃ』




私は制服に着替えると戸締りをし

鞄を持つと玄関へ向かい靴を履く

鞄の中から御守りを取り出すとそれを使いカフェに移動した




A『オープンまであと10分はあるわね…

今のうちに夏油さんの制服を注文しなきゃ』



私は鞄からパソコンを取り出すと

夏油さんのイメージやサイズにあった制服を選び

即日配達で注文をする



A『これでよし

すごい…今日の夕方には届くのね

なら明日からでも

夏油さんにお仕事を開始してもらおうかしら

そうと決まれば彼に電話を…』



私はポケットから携帯を取り出す…が

ある事に気付き頭を抱えた



A『そうだった…

私、自分の番号を彼に教えたけど

彼の番号を聞くの忘れてたわ

電話できないじゃないの！』



あまりにもお馬鹿過ぎる事件に項垂れていると

突然携帯の着信が鳴り

画面には知らない番号が表示された

恐る恐る通話ボタンをタップし、電話に出る



A『はい、もしもし』



夏油【やぁ、A

私だ…電話に出てくれて嬉しいよ】



A『夏油さん！？』



まさかの電話の主は今まさに求めていた彼だった

あまりの事に叫んでしまう

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