呪術高専でカフェをはじめました【第一章】

癒しの時間【1】 ページ2

素敵なカフェを創ること…

それが私の夢だった

お料理やお酒、紅茶、コーヒーについての知識を得る為に

海外にいたが

長い時を経て、日本に来た

そして私はお店を作る為

どこかにいい物件はないかと何件も不動産を巡っていたが

心から惹かれる場所がなく困っていた

疲れ果て、壁に寄り掛かり休んでいると

大柄の男性から突然声をかけられた

その容姿は厳格で迫力があるが

声音はとても優しい




？『失礼…何か困り事か？

酷く疲れた顔をしている』



A『あら…そんなに？

お気遣い頂きありがとうございます

お見苦しい所を…』



？『何があった

女性が大荷物を抱え

彷徨っているというのは不自然だ

もし良ければ私に事情を話してみないか』



A『え？』



？『何、怪しい者ではない

私は夜蛾正道…とある学校の学長をしている

何か力になれる事があるかもしれない』





目元はサングラスで覆われており

表情が読めないが

簡単には逃してくれなさそうな雰囲気…迫力に負け

私は大人しく事情を説明する事にした

私の夢の事…

人を癒せる空間を作り

誰かの心に寄り添いたいという想いがあり

その為に素敵なお店を作りたいと…

夜蛾さんに気持ちを伝えた

話し終えると夜蛾さんはガシッと私の手を強く握る




夜蛾『素晴らしい！！

私は今感動している

気に入った

これを貴女に…』




そう言って彼はスーツのポケットから

名刺を取り出し渡してきた

私はそれを受け取り、内容を確認すると

住所が記載されていた




夜蛾『明日、その名刺に書いてある

住所の場所に来なさい

では私はこの後用事があるので失礼する』



A『え、あっ、お待ち下さい！！』



彼を引き止めようとしたが

振り返る事はなく男はあっという間に消え去ってしまう

ひとり残された私は手元にある名刺に書いてある

名前を呟いた




A『……呪術高専東京校か』




聞いた事がない学校だった…

取り敢えず明日の為にも

今日はもう休もうと

前もって宿泊予約をしていたホテルへと向かった

癒しの時間【2】→←設定【必ずお読み下さい】

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す