22 ページ22
.
「あーあ。そんな口聞かれたら俺、傷つくなァー。
せっかく俺が奪った土方の1年の頃のクソ真面目ノート、見せてあげようと思ったのになァ?」
『ひ、土方のクソ真面目ノート……?』
なに、そのクソ真面目そうなノート。
「俺ァただ寝てるだけじゃなくて、
きちんと対策始めてたんでィ。
土方の部屋の棚を漁るという対策をなァ。」
それ対策って言えるのか。
とはいえ。
み、見たい……
正直うちの兄(銀髪)はこういう面では全く使い物にならない。
「まァでも、そんなに俺が嫌いなら、
仕方ないなァ。」
『……』
「まあ、3回側転して、お手からワン、とかしてくれたら、考えなくもねェなァ。」
『側転!?』
いやこちとらスカート履いてんですが。
「え!?まさかAちゃん、側転もできねェのォ?
得意科目は体育です!系女子じゃなかったのかよォ。」
バカにしてるでしょ。
全国の得意科目は体育です!系女子に謝れ。
『いや、できるけど……』
普通に公道だし。黒パン履いてるとはいえ恥ずかしいんですが……
「ふーん、ま、いっかァ。
Aちゃんの成績がどうなろうと、俺関係ねェし。」
『ちょ、ちょっと待った!!』
とりあえず、周囲を確認。
誰も居ないよね??
よ、よし……
沖田からある程度距離を取って、息を整える。
『ほっ!』
ぐるん、ぐるん、ぐるん、タッ。
沖田の手に手を重ね、そして__
『___わん。』
「ちっ、黒パンかよ。」
『見んな!』
お手をしていた手でそのまま沖田の頭をはたく。
「イテッ。ご主人様に逆らう気かィ。」
『誰がご主人様だよ!!』
「今の儀式には、『もう私はご主人様には逆らいません、一生あなたの犬であることを誓います。』って意味があるんでィ。」
『そんな儀式聞いたことないわ!!』
「ほら、行くぞィ、ポチ。」
『誰がポチじゃい!!』
……これだからサディストは。
.
124人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ニコ | 作成日時:2020年4月3日 10時