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side A
『私気づいちゃったんだけどさぁ、』
「なんでィ。」
『私らって一日の半分ずっと一緒にいるんだよね。』
「まじかィ。」
『まじまじ。』
だいぶ高校にも慣れてきた頃の帰り道。
沖田はコンビニで買ったコロッケ、私はファンタを飲みながらゆっくり歩いてる。
行き道は近藤さんと土方さんも一緒なんだけど、帰りは2人は明日のメニューを決めるために先輩たちと一緒に残る。
なんでも、2人は次期大将、副将らしく。
先輩の引退後に向けて研修中らしいのです。
2人もいないし、別々で帰るのかな、と思ったら、
「おい、帰るぞィ。」
なんて言うもんだから、結局帰りは沖田とは2人きり。
でも沖田いなかったらぼっちだったから、ちょっと嬉しいんだけどね。
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『だってさ、朝練7時半からだから、7時にアパートの下で待ち合わせじゃん?』
「おー。」
『朝練終わっても、授業一緒じゃん?』
「おー。」
『お昼も、お互い食べる相手が席に来るじゃん?』
「おー。」
『で、部活して、帰り道寄り道したら家着くの7時くらいじゃん??』
「……おー。」
『やばくない?これ。
私最近銀ちゃんよりも沖田と一緒にいるんだよ?
寝る時間抜いたら一日の3分の2くらい視界に沖田がいる!!』
「何言ってんでィ。
近藤さんなんか土方に24時間付きまとわれてんだぜィ。
それよりかはましだろィ。」
『いや、まあそれは確かにそうだけども……』
まあ確かにあの二人はやばいよね、どの瞬間でも共同生活だもんね(?)
『でもさ?それってそれだけ活動してるってことじゃん、プライベートの時間が無いってことじゃん。
もうちょい暇な高校生活がよかったなぁ……』
「そうかィ?
俺ァああいう暇な連中よりかは毎日真面目に生きてる方がまだマシだと思うけどねィ。」
沖田が道で屯してたヤンキーたちを指差しながら言う。
『沖田は真面目ではないけどね。』
「あいつらみてみろィ。暇というもんが具現化してらァ。
今どきこんなわかりやすいヤンキーいねェよ。」
いや、確かにわかりやすくヤンキーだけども。
そんなに大きい声でいったら……
「ちょっとちょっとォ、さっきから聞いてりゃ、何言ってくれちゃってんのォ、おたくら?」
ほら、絡まれちゃったじゃん……
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作者名:ニコ | 作成日時:2020年4月3日 10時