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あれは……
『まさか、こくは___』
「あのマヨラー、あの女ここに連れ込んで何しようとしてるアルか!?」
『え?』
「こんな人気のない所に女連れ込むなんて、そういう理由に決まってるネ!
男はみんな獣ってパピーいつも言ってるアル!」
『いや、どちらかと言うと土方さんが呼び出されたんじゃ……』
「私、止めて来るネ!
この学校の風紀を乱すやつは、私が許さないアル!」
『ち、ちょっと待って!!』
今絶対邪魔しちゃいけないやつだから!!
神楽ちゃぁぁぁん!!帰ってきてぇぇ!!
「……たばっかなんだ。だからごめ___」
「おいマヨラー、こんな所で何してるアルか!」
『神楽ぁ……』
もう完全に告白してた方固まっちゃってるよ。
大パニックに陥っちゃってるよ。
土方さんも目を白黒させてるし。
「お、オメェらなんでここに!!」
「オメェこそ何しようとしてたんだヨ!?
言えないことか!?言えないことだな、あァ!?」
「は?何言ってんだ?」
「とぼけたって無駄アル。
私とAが証人ネ。裁判でのお前の勝ち目はないんだヨ!フハハハハ!」
神楽が私の肩を持って勢いよく笑う。
いや、私何も悪くない、悪くない、悪くない……
もう気まずすぎて顔あげられないよ。
「この子、剣道部のマネージャーの子だよね?
も、もしかして、土方くんが告白した子って、この子?」
……はい?
話が読めないんですが。
「あ、あぁ、まあな。」
『え?』
「そっかぁ、そうだったんだ。
ごめんね、土方くん。ありがとう。」
……固まる私。そして神楽。
告白なんてされてないんですが。
土方さんに思いを寄せていたらしい先輩は足早に去って行っちゃったし。
「巻き込んじまってすまねェA___」
「お前ら付き合ってたアルか!?」
『いや、そういうわけじゃ___』
「A、なんで言ってくれなかったアルか!
お祝い何がいいアルか!?子供服か!?」
『気が早すぎる!!』
「ちょっとまて、誤解なんだ。
あれは告白を断るための口実で___」
「恥ずかしがらなくていいネ。
私もそこまで野暮じゃないアル。」
『「話を最後まで聞け!!!」』
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作者名:ニコ | 作成日時:2020年4月3日 10時