新しい明日7 〜翔side ページ48
.
この半年の間。
何をしてても、自分が自分じゃないみたいで。
キレイな景色見ても、うまい飯食っても、
隣に智くんがいなけりゃ
Aが笑っててくれるんじゃなきゃ…
全然......意味ねーんだって、
......思い知らされる。
.
.
今日だって。
河原から見た、きらきらと光る川面、
この景色を、智くんは天国から見ているだろうか、とか。
Aは今......誰と何を見て...
何、してんのかな、とか...。
少しは、笑ったりできるようになったかな。
そんな事ばかりを考えて......。
本当に......抜け殻の.......オレ。
毎日ただ、時が過ぎるのを待つだけの
ただ、生きてるだけの日々。
.
全く周りが見えずに暮らしていた、
そんなオレなのに、見ていてくれた子。
......好きだと、言ってくれて。
それは全く......予期していなかった告白で。
嬉しかったけど......でも、
.......受け入れられないと思った。
今でもオレの中には......。
.
潤に好きな人がいるのかと訊かれ
浮かんだのは、やっぱりあいつの
......Aの、笑顔で......。
.
.
Aが.......好き。
.
オレだけのAでいて欲しい。
その願いが叶わないと知った日から
心に封印した、言葉が.......想いが、また
堰を切ったように、溢れてくる。
.
.
やっぱムリだわ、オレ
.......忘れられない。
.
浮かんでは消えてゆく
.
......幻に......
.
まだオレは......恋をしている。
.
ラッキーアイテム
革ベルト
109人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ