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翔ちゃんの応援 〜雅紀side ページ9
にしてもさ。オレ
いくら慌ててたからって。
自分の首に巻いたタオル渡すなんて
…カッコわるすぎない？
けど...
あのタオル、持っててくれてんのかな。
なんてことない平凡な白いタオルが、唯一
オレとAちゃんをつないでる気がして。
なんて、ぼんやり考えてると
翔：「相葉ちゃん」
翔ちゃんの呼ぶ声に気づく
翔：「三度目の正直、ってね」
右手だけ小さくガッツポーズをして、優しく笑った。
思わずオレも笑っちゃったけど
この時は正直考えもしなかった。
本当に、その、三度目が
やってこようとは。
.
雅：「ねえ、お嬢？」
久しぶりに早く帰ったオレは
お嬢にバナナをあげながら話しかける
雅：「Aちゃんに会ったときってさ
2回ともお嬢が一緒だったじゃん？
だから、今日も付き合ってくれる？」
バナナの欠片を手に持ってオレを見上げるお嬢
こないだ翔ちゃんに、Aちゃんの話したら
なんか、オレ、ほんとに会いたくなってきちゃって
別にまだ、好きとか、よくわかんないよ
たんに、なんかいいなーって
お嬢の散歩ついでにね
もう一回、公園に行ってみようかなって
そう思ったんだけど
.
...やっぱ、そんな簡単に
会えるもんじゃなかったね
.
不審者？！ 〜雅紀side→←「気になってんの？」 〜雅紀side
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