幸せ分けてあげたい 〜雅紀side ページ32
『まさき』
Aの発する甘い声、思い出すだけで
あー、にやけた顔が、戻らない
翔：「あいばちゃーん。
なんか、ご機嫌だねえ」
雅：「え？そう？」
そう言いつつも、そー、自分でも
自覚、あるある
だって。
今日は、告白して以来初めて
Aと二人きりで会う日
そりゃあもう、ご機嫌ちゃんじゃないワケがない
雅：「ね、翔ちゃん？
オレの幸せのお裾分け、いる？」
翔：「いらねーよ、相葉ちゃんのお裾分けなんか」
なんだよー素直じゃないなー。
だってオレ
分けてあげたい気分なんだよ？
このシアワセ。
今は。何にだって。…どこの誰にだって、ね。
.
仕事が終わったときには
予定より2時間も遅くなっちゃってて
慌ててAに電話する
雅：「ごめん、遅くなって！大丈夫？」
A：「お疲れさま。
うふふ…だーいじょうぶ。
だから、ゆっくり来て、ね？」
また、聞いちゃった。大丈夫？って
Aに笑われちゃったっけど
オレ、好きなんだよな
Aが「だいじょうぶ」って
優しい声で答えてくれるのが、いつも
今日はお店じゃなくてAんちで会う約束
A：「二人きりになれたのは嬉しかったけど
こないだみたいなお店だと…私、緊張しちゃうかも」
っていうAの意見により
ていうか。オレ的にもさ
オシャレすぎるお店でカッコつけて飲むよりは
のんびり会っていろんな話するって方が
自分に合ってるっていうか
ここに至れたのはニノのおかげだからさ
もちろん感謝してるけど
まー、こっからは？
自分らしさを出して行こうかなと。
それにさ。おうちだと。
お酒弱いAが飲み過ぎちゃっても大丈夫だしね。
.
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