ニノの「おせっかい」 〜雅紀side ページ24
携帯を開いて
オレはメールを打ったり、消したり
また打ったり…
「あーあ」
思わずため息をつくと、耳元でニノの呟きが…
和：「あー、なんて言ってデートに誘おうかな」
雅：「……え？」
和：「やっぱりこの間、飲んだ勢いで告っておけば。
いや、せめて…気持ちくらい確かめておけば…
ってか？」
雅：「そ。そのとーり。…っておいっ
違えよ。そんなんじゃないよ。
ま、確かにね。
なんつってデート誘おっかなとは悩んでるけどさ」
和：「あーもう。じれったい。
そんなさ、ちょっと良い店があるから行こ。
とかそんなんで良いじゃん？」
雅：「まーね？そうなんだけどね」
ニノは面白そうにオレを眺めて
手でアゴを撫でながら考えこんでる
雅：「なんだよっ、ニノ。
ほっとけよ。ってかゲームでもしてろよ」
和：「なんなんすか。人が心配してやってんのに」
雅：「大丈夫だよ。オレ、がんばれるからっ」
和：「まーまー。そんなこと言わないで
じゃさ…オレが良い店紹介しますよ。
雰囲気いいからさ、女の子はまあ絶対落ちるね」
雅：「……じゃあ…教えて？」
ニノは、にやっと笑いながら携帯を操り
オレの携帯に店の地図と電話番号を送る
和：「ね、そのデート、オレも行っていい？」
雅：「なんでだよっ。人のデート、邪魔すんなよっ」
和：「だって、見てみたいじゃないすか
そんな、偶然？ 東京タワーの下で出会って？
相葉さんが恋に落ちちゃうコ」
雅：「だめだめだめ。ニノには会わせたくない。
だってさ。もし、気に入っちゃったら困るじゃん」
和：「しーんぱいすんなって。
オレはオレで、彼女とよろしくやってんすから」
雅：「あーそうですかっ」
.
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