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告白をされて浮き足立つ中、ふと我に返り嫌なことを思い出してしまった
「あのさ、前話してた初恋の人…未練とかないの…?」
『へ?』
「前言ってたじゃん。嫌われてるっていう初恋の人」
『あー大丈夫。もう未練ないから』
と言うものの、あれだけ想ってた人なのにそんなあっさり言い切れるものなのだろうか?
何か大事なものを隠してる気がして
「なんか隠してるでしょ。その人と浮気したら泣くから私」
『物理的に無理やねん。俺の初恋Aやから』
「へ?」
次は私が河野と同じような間抜けな声を出してしまった
河野の初恋の人が私…?
「き、聞いてない!」
『言うてへんもん、んで今言うた』
「あーまって。ちょっと待って」
ダメだ、今絶対顔赤い…
ゆでダコみたいに真っ赤だ…
情報過多で頭パンクしそう
『ゆでダコみたいに真っ赤やな』
「うるさ……っ!」
『かわいいな』
私が思っていたことを一言一句違わず言うもんだから、俯いていた顔を勢いよく上げて反論すれば、ふわっと河野の唇が触れた
もうダメだ…このまま河野のペースに持ってかれたらいくらあっても心臓が足りない
なにか話題を変えなきゃ…
話題…違う話題…
てか…
「映画!!!!」
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ニアちゃん(プロフ) - rinaaiaiさん» rinaaiaiさん ただいま戻りました!凄く優しく嬉しいお言葉をありがとうございます( ᐪ ᐪ ) とっても活力になります!完結できるように頑張りますね。長くなりますがお付き合い下さい♡ (2023年3月26日 0時) (レス) id: 3974967ea4 (このIDを非表示/違反報告)
rinaaiai(プロフ) - ニアちゃんさん!おかえりなさい🤍あなたの作品が大好きでずっと待っていました。ご無理のない程度に頑張ってください! (2023年3月25日 23時) (レス) id: 4fd6145148 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ニアちゃん | 作成日時:2023年3月24日 19時