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「すみませんでした!」
目を覚ますと、正座をしてる九重。
記憶があったんだ。そんなことをぼーっと考える。
『…いや、別に何もされてないし。えぐったの私だし』
いつから起きてたのだろうか。
私にかけられていた布団をベッドの上に戻す。
『水とコーヒーどっちがいい?』
「水で…」
『はーい。後、足崩しなよ痺れるよ』
いつまでも正座している九重に一言言うと私はキッチンへ向かい水を用意した。
座ると、気まずそうな顔をして座っている。
『はい、水ね。別に気にしてないよ…まぁ、これを機に元カノのこと忘れなよ。寝ながら泣いてたし』
「…忘れましたよ。最後に残ってたスマホに入ってた写真も全部消しました。」
『…意外とそういうの持ってるタイプなんだ九重』
写真とかあんまり持ってなさそうなイメージ。
でも、結婚したいって思ってた子なんだからそれくらい持ってるのか。
水を飲みながら、どんな子だったのか気になる九重の元カノ。
「別にいいじゃないですか写真の1枚2枚」
『別に悪いなんて一言も言ってないよ…そんなに愛されてた九重の元カノが羨ましい。沢山貰ってると価値が分からなくなるのかな…それが贅沢だって言うことに』
「…さぁ。お互いあげる側だからそれは分からないですよ」
『確かに…いつかわかるといいね』
お互い水を飲みながら、テレビを眺める無言の時間。
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にる(プロフ) - めろんぱんさん» コメントありがとうございます!コメントいただけると励みになります!引き続き宜しくお願い致します! (2020年9月19日 22時) (レス) id: 6400c0deab (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - ほんっとに大好きです更新待ってますね! (2020年9月19日 19時) (レス) id: 7f8d6bcdd4 (このIDを非表示/違反報告)
にる(プロフ) - 田端さん» ありがとうございます!引き続き作品よろしくお願いします(^^) (2020年9月18日 8時) (レス) id: 6400c0deab (このIDを非表示/違反報告)
田端 - 犬猿の仲だけど心を開きつつある、そんな2人がこれからどうなっていくのか楽しみで仕方ないです。更新頑張ってください!!!!!!!応援してます!!! (2020年9月18日 7時) (レス) id: 12808757ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にる | 作成日時:2020年9月15日 12時