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自分は、Aさんの手を離すことを選んだ。
周りから見たら、それが間違いなのかもしれない。
でも、それが自分の中で正しい答えだと思っている。
桔梗｢九重、本当に良かったの？今からでも会えるよ？｣
｢はい、これでいいんです｣
同じような質問を何度もされる。
でも、その答えは変わらない。
Aさんと顔を合わせた最後の日。
その時に決めた。
Aさんは今まで沢山、想像できないほどの辛いことを経験してきた。
過去を思い出さなくてもいいこともある。
自分がそばに居ることで思い出してしまう。
桔梗｢彼女のため？｣
｢…そうです。知らなくていいことだってあるんです。Aさんは特に｣
桔梗｢Aちゃんの意思はどうなの？｣
｢意思ですか…気が付かなければ関係ないと思います。自分がAさんと過ごせば、きっかけになるんです。自分かこの先、Aさんを守れるか問われたら、きっといい返事はできない｣
隊長からAさんの様子を聞いていると元気そうで、記憶が戻らなくても新しい生活を始めている。
それでいいんだ。
桔梗｢…わかった。何回も同じ質問してごめんね｣
｢…失礼します｣
部屋を出て、少し大きなため息をつく。
Aさんのことは、忘れたことは無い。
暇さえあればAさんのことを考えてる自分がいるくらい。
それでも、手を離した。
大切だからこそ。
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にる(プロフ) - そらさん» こんにちは！コメントありがとうございます！そう言っていただけると嬉しいです！これからもよろしくお願いします！ (2020年9月26日 17時) (
レス) id: 6400c0deab (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - 初コメです！久しぶりにこんなにトキメク作品に出会いました……胸きゅんしっぱなしです！これからも応援してます、無理せず頑張ってください(*´∀｀*) (2020年9月22日 0時) (レス) id: 3a64fd78e3 (このIDを非表示/違反報告)
にる(プロフ) - stさん» コメントありがとうございます！何度も見返していただいてとても嬉しいです！今後の展開も是非お待ちいただければと思います (2020年9月10日 2時) (レス) id: 6400c0deab (このIDを非表示/違反報告)
st(プロフ) - 面白くて何度も読み直してしまいました早く九ちゃんのこと思い出してあげてほしい (2020年9月9日 22時) (レス) id: 4b9d124ab4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にる | 作成日時：2020年8月26日 12時
