436.二人の世界 ページ39
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「も〜！ ハンビン兄さん、騎士なのにお姫さまを守らなくてどうするんですかあ！！」
「ごめん……」
グラウンドに響いたマシューの言葉。それはそれは気まずそうに謝るハンビンを横目に、私も苦笑いを漏らしつつ「ごめんね……」と口にした。
結果から言うと、『お姫さまを守れ』ゲームの勝者は『Over Me』チームだった。
私達『Say My Name』チームは惜しくもお姫さま役のジウン兄さんが押し出されて敗退してしまったのだけれど、その直前、ずっとハンビンとユジンの傍にいたからか狙われなかった私が、二人がドンゴンのウィッグを取ろうと目を離した隙にカムデンに突進されてしまって。
意外と長く生き残れたな……と考えながら冷静に受け身を取ろうとしたのだけど、すぐに気付いたハンビンが私の方に駆け寄ってくれて。私はハンビンに手を引かれ、ぼすっとハンビンの胸に顔を埋めることになったのだけど、無情にもその状態でもう一度カムデンに突進され、二人一緒に脱落してしまったのだ。
ハンビンが私を庇わなければ、ジウン兄さんはひとりの状態で追いかけられて押し出されることはなかったかもしれない。私達のチームが勝てたかもしれない。だからこうやってマシューに責められるのも仕方なかった。
「ハンビン兄さんがジウン兄さんを放ってナナ兄さんを守ったのはハンビン兄さんのせいだし、ナナ兄さんは謝らなくていいですけど〜……。でも、二人が二人の世界すぎてジウン兄さんが押し出されたとこを全然見てなかったのはナナ兄さんも悪いですからね！ 反省してくださいよ！！」
「は、はい……反省してます……」
マシューの言う通りだった。
倒れ込む直前にぐるりと体勢を変え、私の下敷きになったハンビンの髪やジャージは芝生だらけで。ぎょっとしながら「大丈夫！？ 怪我してない！？？ 俺のせいでごめん、重かったよね」と退いて、ハンビンに付いた芝生を払おうとする私に向かって、ハンビンは「大丈夫だよ」と何故か嬉しそうに満足そうに笑った。それから起き上がったハンビンは私の乱れた前髪をさらりと直して、「守れてよかった。……脱落はしちゃったけどね」と呟いて。
ハンビンの言葉や表情になんだかいたたまれなくなった私は、「本当に何言ってるの……」とハンビンについた芝生をほぼ叩くように払っていたのだけど(その時もハンビンはニコニコ嬉しそうだった)、その間にジウン兄さんはリッキーに押し出されていたらしかった。
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アップルパイ(プロフ) - Rさん» いつもありがとうございます！ 久しぶりの更新になってしまい申し訳ないです🥲 また早めに更新できるように頑張るのぜひ楽しみにしていただけたら幸いです……！🙇🏻♀️՞ (1月9日 10時) (
レス) id: a55c9bddea (このIDを非表示/違反報告)
R - いつも楽しく読ませて頂いています！更新楽しみに待ってます！ (1月8日 2時) (レス) id: 0e71c92fc7 (このIDを非表示/違反報告)
アップルパイ(プロフ) - おーるいんさん» こちらこそ読んでいただきありがとうございます！ そう言って貰えると更新する活力になります〜！ これからもソンハンビンくんたくさん出てくると思うので、楽しみにして貰えたら嬉しいです☺️ (12月9日 0時) (レス) id: a55c9bddea (このIDを非表示/違反報告)
おーるいん - 忙しい中更新ありがとうございます！めちゃくちゃ大好きなお話で、毎回とっても楽しみに待ってます！ハンビンのストーリー多くて嬉しいです^_^ (12月3日 8時) (レス) @page13 id: 50f65acc84 (このIDを非表示/違反報告)
アップルパイ(プロフ) - abcdさん» ありがとうございます！ 展開がゆっくりな分、なるべく更新は早くできるように頑張ります！ これからも楽しんで頂けたら幸いです🙌 (12月2日 1時) (レス) @page14 id: a55c9bddea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アップルパイ | 作成日時：2023年11月28日 15時
