429.サッカー ページ32
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「逆に聞くけどハンビンは何がしたいの？」
「うーん……サッカー以外がいいな」
「あー……ちょっと分かるかも。俺もサッカーはあまりやりたくないなあ」
「え、僕はサッカーがいいです」
やりたいじゃなくてやりたくないを出すんだ、とは思いつつ、ハンビンの「サッカー以外がいい」は同意してしまう。なんだか恥ずかしいからシアン兄さんやミンジュン兄さん、ヨンジュ以外には言ったことがないけれど、私もサッカー……というか球技全般が苦手だから。
サッカーなんてやったら、蹴ったボールが変なところに飛んで行く。絶対に。学生時代の体育の授業を思い出していた私に、ユジンが残念そうに言ってきた。
「あ、そっか。ユジンはサッカーやってたんだっけ？」
「はい。小5からやってました。骨折とか怪我で両親がすごく心配してしまって、結局サッカーじゃなくアイドルの道に進むことにしたんですけどね」
「ああ、サッカーって怪我しやすいもんね。足の速い選手は特にってシアン兄さんも言ってた。というか、選手目指してたってことは相当上手いってことだよね？ 小5から始めるのって結構遅い方だと思うけど」
「一応……エースみたいな感じでした」
ぱちりと瞬きをする。エース。すごい。この顔で足の速いエースだなんて、すごくモテたんだろう。
「すごいね……ユジンがサッカーしてるのは見たいかも」
「本当ですか？ もしサッカーやるなら、ナナ兄さんのためにたくさんゴール決めます」
「そこはファンのためでしょ」
「でも、ナナ兄さんにかっこいい姿見せたいんです！」
頬を膨らませるユジン。何をムキになっているのだろう。
「え〜、ユジンが得意だとしても嫌だよ〜。本当にできないから。ナナにかっこ悪い姿見せちゃう」
「もう、ハンビンも何言ってるの」
「だって〜、ナナもやりたくないんでしょ？」
「そうなんだけど……」
ハンビンの言う通りだ。ユジンのサッカーは見たいけれど、だからと言ってボールには触れたくない。
「……あ。ならさ、もしサッカーになったら二人でゴールキーパーしよ」
「……それ、すごくいい！ みんながサッカーしてるの見ながら話してようよ」
「それは流石にサボってるって怒られるよ」
「そうですよ。ずるいです。二人がゴールキーパーするなら僕も一緒にゴールキーパーします」
(ユジンもゴールキーパーをやったら意味が無いような……)
そう思いながら、私は苦笑いをもらした。
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アップルパイ(プロフ) - Rさん» いつもありがとうございます！ 久しぶりの更新になってしまい申し訳ないです🥲 また早めに更新できるように頑張るのぜひ楽しみにしていただけたら幸いです……！🙇🏻♀️՞ (1月9日 10時) (
レス) id: a55c9bddea (このIDを非表示/違反報告)
R - いつも楽しく読ませて頂いています！更新楽しみに待ってます！ (1月8日 2時) (レス) id: 0e71c92fc7 (このIDを非表示/違反報告)
アップルパイ(プロフ) - おーるいんさん» こちらこそ読んでいただきありがとうございます！ そう言って貰えると更新する活力になります〜！ これからもソンハンビンくんたくさん出てくると思うので、楽しみにして貰えたら嬉しいです☺️ (12月9日 0時) (レス) id: a55c9bddea (このIDを非表示/違反報告)
おーるいん - 忙しい中更新ありがとうございます！めちゃくちゃ大好きなお話で、毎回とっても楽しみに待ってます！ハンビンのストーリー多くて嬉しいです^_^ (12月3日 8時) (レス) @page13 id: 50f65acc84 (このIDを非表示/違反報告)
アップルパイ(プロフ) - abcdさん» ありがとうございます！ 展開がゆっくりな分、なるべく更新は早くできるように頑張ります！ これからも楽しんで頂けたら幸いです🙌 (12月2日 1時) (レス) @page14 id: a55c9bddea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アップルパイ | 作成日時：2023年11月28日 15時
