330.子ども（チ・ユンソ） ページ33
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「あれこれ考えてたら逆に何にも浮かばなくなっちゃって……そもそも俺、N͜͡umber以外に曲を書いたことないから。恥ずかしいんだけど、売れる売れないとか流行りとか、そういうの考えて曲を作ったことがなかったんだよね。いつもN͜͡umberのみんなにこんな曲を歌って欲しいなとか、こういう歌詞を歌ったら似合うしかっこいいだろうなとか……あとは純粋に、みんなへの気持ちを曲にしたいなとか……そういうことしか考えてなくて」
実際あの時は子どもだったけれど、やっぱり子どもみたいだよね。
そう言ったナナ兄さんは照れたように、耳元に触れながら少し視線を落とした。
(やっぱり、ナナ兄さんは天才なんだな……)
恥ずかしがってるナナ兄さんに微笑ましくなりながらも、そう思う。意識しなくても売れる曲を、そして業界の流行りをつくってしまうなんて、本当に「天才」としか言いようがない。
きっとメンバーを心から愛し、そのメンバーが輝く曲を作ろうとする優しい想いが、誰からも愛され売れる曲に無意識ながらも繋がっているのだろうと。ふと考えた。
「俺が完成した歌詞どころかコンセプト案すらを送らないから、ウジ先輩も心配したんだろうね。ウジ先輩が仕事の合間に会いに来てくれて。まあ、俺がコンセプトから考えるって決まった以上、さっさと決めてくれなきゃウジ先輩も何にもできないしね。一応、俺達もデビュー準備でバタバタしてるし、無理なら既にウジ先輩が誘う前に考えていた方でカムバックの準備は進めてその次にでもって話ではあったけど。
今思えば、私だけの問題じゃないし、むしろ先輩達にめちゃくちゃ迷惑がかかることだからもっと早く相談すべきだったなって反省してるんだけど……。そこら辺もまだまだ子どもだったなあって」
ナナ兄さんが苦笑いをしながらそう話す。ナナ兄さんはデビューした17歳の時点でかなり大人びていたから、ナナ兄さんが自分を「子ども」と表現するのは不思議な感じがした。
「それでね、ウジ先輩が来たとき、確か色々悩んでたせいで資料やらでボツになった案で作業部屋がぐちゃぐちゃになってて……だから絶対に見せたくなかったんだけど、ミンジュン兄さんとヨンジュが協力して無理矢理押し入られちゃって。それで、部屋の惨状を見られて……めちゃくちゃびっくりされたんだよね」
それがきっかけで作業部屋はどんなときも綺麗に使うって決めたね。そう、冗談ぽく笑いながらナナ兄さんは言った。
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アップルパイ(プロフ) - 7さん» N͜͡umberのメンバーまで好きでいてくれて嬉しいですし、素敵なボイプラ関連の作品がたくさんある中で一番好きと言っていただいてとても恐縮です……！ まだまだ長いとは思いますが、完結まで書きたいと思っているので、これからも読んでいただけたら幸いです。 (10月6日 20時) (
レス) @page27 id: ce8ce21ff5 (このIDを非表示/違反報告)
アップルパイ(プロフ) - 本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好きさん» コメントありがとうございます！ しばらくシリアスなシーンが続きますが、これからも読んでいただけたら幸いです！ 本当に展開が遅くて申し訳ないのですが、更新頑張ります！ (10月6日 19時) (レス) id: ce8ce21ff5 (このIDを非表示/違反報告)
7 - N͜͡umberのみんなに会いたくなるしYouTubeでMilkywayの映像を検索したくなりました。ボイプラ系の中で一番好きな作品です。ぜひ完結までいってほしいです。応援してます (10月3日 14時) (レス) @page27 id: 643f8a8165 (このIDを非表示/違反報告)
本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好き(プロフ) - 主人公の気持ちが細かく描かれていて凄く悲しくなりました。続きを楽しみに待ってます。 (10月2日 23時) (レス) @page27 id: b9b005fe2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アップルパイ | 作成日時：2023年9月17日 5時
