329.制作秘話（チ・ユンソ） ページ32
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「……みんなに、言ってなかったことがあったんだよね」
「言ってなかったこと、ですか？」
首を傾げた僕と同じように、急にそう口にしたナナ兄さんにみんなも不思議そうな顔を見せた。
「うん。公表してないし『Home』をやることになってもならなくても言うつもりはなかったんだけど……さっきのリハーサルで色々知られちゃったし、もういいかなって。むしろ、みんなと良いステージを完成させるためには言わなきゃいけない気がしたから」
どこか吹っ切れたような顔で言ったナナ兄さん。
それとは逆に、僕はさっきのリハーサルでのナナ兄さんの告白を思い出して、胸が締め付けられるような心地がした。きっとそれが顔に出たのだろう、気付いたナナ兄さんは「ああ、別に暗い話じゃないんだけどね」と微笑みながら言って。
「実は『Home』の歌詞、ヨンジュのことを思い浮かべながら書いたんだよね」
「……え？ ヨンジュさん？」
「でもこの曲、N͜͡umberじゃなくて……」
「うん、それはそうなんだけど……うーん、何処から説明しようかな……先輩達も制作秘話みたいな、そこら辺の事情は触れてないから勝手に色々言うのもなあ……」
ジェイ兄さんとホンハイ兄さんが困惑したようにナナ兄さんに返すと、ナナ兄さんはちょっと眉を顰めながらそう呟く。
あれこれ悩んでいる様子だったナナ兄さんは、しばらくしてから「……うん。まあ大丈夫か。多分、先輩達は俺が恥ずかしいだろうって気を遣ってくれて言わなかっただけだろうし」とひとり納得したような顔をした。
「えっと……そもそも『Home』の制作に携わったのは、デビュー準備から色々お世話になってたウジ先輩に誘っていただいたからなんだけど……そのとき、ウジ先輩には『コンセプトから決めて欲しい』って言われたの。SEVENTEEN先輩の曲、しかも新しいアルバムのタイトル曲にするものだから、コンセプトやメロディーとかは先輩が予め決めて、それに合わせて俺が歌詞を書くってのが普通だと思うんだけど……きっと俺を信頼してくれたんだろうね。
誘われたときはまだデビュー前だったし、信頼されるほどのものを自分が持っているとは思えなかったけれど、期待してくださった分はちゃんと返さなきゃと思って。だから最初はグループとしても先輩達個人としても魅力が発揮できる、その上で売れるコンセプトと歌詞をつくろうって思ったんだよね」
そこまで言って、ナナ兄さんは「でもね」と眉を下げた。
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アップルパイ(プロフ) - 7さん» N͜͡umberのメンバーまで好きでいてくれて嬉しいですし、素敵なボイプラ関連の作品がたくさんある中で一番好きと言っていただいてとても恐縮です……！ まだまだ長いとは思いますが、完結まで書きたいと思っているので、これからも読んでいただけたら幸いです。 (10月6日 20時) (
レス) @page27 id: ce8ce21ff5 (このIDを非表示/違反報告)
アップルパイ(プロフ) - 本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好きさん» コメントありがとうございます！ しばらくシリアスなシーンが続きますが、これからも読んでいただけたら幸いです！ 本当に展開が遅くて申し訳ないのですが、更新頑張ります！ (10月6日 19時) (レス) id: ce8ce21ff5 (このIDを非表示/違反報告)
7 - N͜͡umberのみんなに会いたくなるしYouTubeでMilkywayの映像を検索したくなりました。ボイプラ系の中で一番好きな作品です。ぜひ完結までいってほしいです。応援してます (10月3日 14時) (レス) @page27 id: 643f8a8165 (このIDを非表示/違反報告)
本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好き(プロフ) - 主人公の気持ちが細かく描かれていて凄く悲しくなりました。続きを楽しみに待ってます。 (10月2日 23時) (レス) @page27 id: b9b005fe2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アップルパイ | 作成日時：2023年9月17日 5時
