317.充電 ページ20
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「それでね、シアンくんが運転してるときに記者の追っかけに気づいたミンジュンが助手席から〜……あ、」
「え？ ハミンさんどうしまし……わっ、」
衣装を確認しながらハミンさんと話していたら、急にハミンさんが私の後ろの方に視線をずらして。不思議に思いながら振り返った瞬間、どさっと体重を掛けられるように抱きつかれた。びっくりしながらも確認したら、どうやら私に抱きついてきたのはウンギのようだ。
「……よし。ナナちゃんはもう大丈夫だし、私は他の子の衣装見てくるね」
「え、ハミンさん……？？」
「あ、くれぐれも汚さない程度にね。ナナちゃんの衣装もウンギくんの衣装も汚れたら目立つやつだから。じゃあ、あとは仲良く〜」
「ええーっ、というかミンジュン兄さん何したんです！？ それだけ教えてくれません！？？」
気になって困るやつなんですけど！？ そう声を上げる私にハミンさんはにっこりと笑顔を見せて、「ミンジュンのことはもうどうでもいいから」と言って他の練習生の所に行ってしまった。
(ひ、ひどすぎる……)
きっとハミンさんは、私の気が紛れるように、何より自分の心情が私に伝わらないように明るい話ばかりしてくれたのだろう。
N͜͡umberが活動していたとき、ハミンさんは私達の専属スタイリストで。当然、私とヨンジュが『MUSIC BANK』でMCステージをした時もスタイリングをしてくれた。そんなハミンさんが、ヨンジュがいない今、N͜͡umberじゃない私に『Home』のステージのスタイリングをするのは何か思うところがあるはずだから。ハミンさんはいつも明るく穏やかだけど、今日はより明るく「お姉さん」でいようとしていた、そんな感じだった。
もちろんハミンさんの気遣いはありがたい。でも、話のオチくらいは教えて欲しかった。ミンジュン兄さんは一体何をしでかしたんだ。
(いや、今はそれより……)
息をついて、今も私に抱きついたままのウンギを見る。
「……ウンギ、どうしたの？」
「……充電……」
「充電……」
ユジンが私によくやってくるやつか。納得しながら「俺で充電になる？」と笑うと、ウンギは肯定するかのようにぎゅうっと更に力を込めてきた。
(ウンギ……それだけ大変だったってことなのかな)
ソウォン兄さんと一緒に「ギャルズ」と括られるくらいには、いつもエネルギーいっぱいで前向きなウンギ。そんなウンギが、こんなにも萎れた姿を見せるのは初めてだった。
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アップルパイ(プロフ) - 7さん» N͜͡umberのメンバーまで好きでいてくれて嬉しいですし、素敵なボイプラ関連の作品がたくさんある中で一番好きと言っていただいてとても恐縮です……！ まだまだ長いとは思いますが、完結まで書きたいと思っているので、これからも読んでいただけたら幸いです。 (10月6日 20時) (
レス) @page27 id: ce8ce21ff5 (このIDを非表示/違反報告)
アップルパイ(プロフ) - 本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好きさん» コメントありがとうございます！ しばらくシリアスなシーンが続きますが、これからも読んでいただけたら幸いです！ 本当に展開が遅くて申し訳ないのですが、更新頑張ります！ (10月6日 19時) (レス) id: ce8ce21ff5 (このIDを非表示/違反報告)
7 - N͜͡umberのみんなに会いたくなるしYouTubeでMilkywayの映像を検索したくなりました。ボイプラ系の中で一番好きな作品です。ぜひ完結までいってほしいです。応援してます (10月3日 14時) (レス) @page27 id: 643f8a8165 (このIDを非表示/違反報告)
本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好き(プロフ) - 主人公の気持ちが細かく描かれていて凄く悲しくなりました。続きを楽しみに待ってます。 (10月2日 23時) (レス) @page27 id: b9b005fe2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アップルパイ | 作成日時：2023年9月17日 5時
