316.嫌（ジャン・ハオ） ページ19
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「……ハンビンが悩んでること、ナナから聞いたんだよね」
「なっ、 ……ナナですか？」
ナナと別れてから、ハンビンの所に行って。二人で話してハンビンからお礼のマッサージをしてもらった(やらせた)後、ふとそう言うと、ハンビンは何故かぎょっとしたような顔をした。
「うん。ハンビンがウムティとホンハイと話してるところにたまたま居合わせちゃったみたい」
「え、全然気付かなかったな……」
「盗み聞きみたいな感じにはなったけど、許してあげて。普通に申し訳なさそうだったし。何より、ナナがハンビンのこと知って俺に伝えてくれなかったらこうやって二人で話せなかったから。
ナナさ、自分より俺の方がハンビンの気持ちを理解できるから〜とか言ってたけど……ナナが一番ハンビンの悩みや気持ちを察してたし、ハンビンのこと本気で心配してたと思うよ」
「そう、ですか……」
嬉しさと申し訳なさ、気まずさ。他にも色々混ざったようなハンビンの表情。それを見ながら、もしかして、と思う。
「……ハンビンさあ、ナナと喧嘩した？」
「えっ！？ 全然ですよ！？ ナナとはすごく仲良しですよ！！？？」
「わかりやす……何で喧嘩したの？」
ナナが変に遠慮してたのってこれもあったんだ。そう納得しながら聞くと、ハンビンはそれはそれは居心地の悪そうな声で、絞り出すように「……喧嘩じゃないんです。ただ……」と口にした。
「俺が、ナナとどう接すればいいのか分からなくて……。ナナは悪くないんです、勝手に俺が気まずくなって避けちゃってるだけで……」
表情を隠すように、ハンビンは俯いた。
(俺がナナと気まずくなったのと同じ感じか。きっかけは分からないけれど……)
もしかしたらハンビンもナナが番組に参加した本当の経緯をたまたま知ってしまったのかもしれないし、そうじゃないのかもしれない。俺も知らない、ナナの隠している別のことを知ってしまった可能性だってある。
でも、今はそんなことどうでもよかった。
「……とりあえず、長引いて拗れるくらいならさっさと整理していつも通り接してあげた方がいいよ。ナナがかわいそうでしょ？」
「そう、ですよね……」
「そうだよ。それに、ハンビンがナナを避けてる間にナナがどんどんみんなと仲良くなって、ハンビンのことどうでも良くなっちゃうかも」
「それは……ぜったいに嫌。です」
そう呟いたハンビンの耳が赤いことに気づいて。思わず笑った。
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アップルパイ(プロフ) - 7さん» N͜͡umberのメンバーまで好きでいてくれて嬉しいですし、素敵なボイプラ関連の作品がたくさんある中で一番好きと言っていただいてとても恐縮です……！ まだまだ長いとは思いますが、完結まで書きたいと思っているので、これからも読んでいただけたら幸いです。 (10月6日 20時) (
レス) @page27 id: ce8ce21ff5 (このIDを非表示/違反報告)
アップルパイ(プロフ) - 本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好きさん» コメントありがとうございます！ しばらくシリアスなシーンが続きますが、これからも読んでいただけたら幸いです！ 本当に展開が遅くて申し訳ないのですが、更新頑張ります！ (10月6日 19時) (レス) id: ce8ce21ff5 (このIDを非表示/違反報告)
7 - N͜͡umberのみんなに会いたくなるしYouTubeでMilkywayの映像を検索したくなりました。ボイプラ系の中で一番好きな作品です。ぜひ完結までいってほしいです。応援してます (10月3日 14時) (レス) @page27 id: 643f8a8165 (このIDを非表示/違反報告)
本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好き(プロフ) - 主人公の気持ちが細かく描かれていて凄く悲しくなりました。続きを楽しみに待ってます。 (10月2日 23時) (レス) @page27 id: b9b005fe2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アップルパイ | 作成日時：2023年9月17日 5時
