第二十六話 ページ29
気配って何…？
「あ、そういえば自己紹介がまだでしたね！俺、
『和泉A、一年…です。よろしくお願いします白家先輩』
「あはは、ぴくとでいいですよ。堅苦しいの嫌いなので」
俺も好きなように呼んでいいですか？と付け加えて手に持つラケットをくるくる回す。
勿論、と返すと嬉しそうに顔を綻ばせた。
「あれAさん、ここ……」
『え？』
「なんかついて…？え"っ血じゃないですか！！？」
『え？』
ちょっと触りますね、と言って恐らく血が出ている箇所に優しく触れた。
触れた箇所が少し熱をもつ。
あれ…？ここって…
『あ』
「思い当たることありました？」
『あ〜……た、ぶん…ゾム先輩…』
「ゾムさん？」
『う"〜ん……噛まれたといいますか…』
「！！……へぇ、ゾムさんが……」
『あの時は私も何が何だか……』
「大変でしたね…」
でもまぁ、
「生きてて良かったですね」
え……？
『それってどういう……』
「お待たせ〜」
私の言葉を遮るようにらっだぁ先輩が後ろから現れて、聞きたいことは聞けなかった。
「遅いですよらっだぁさん！！」
「ごめんごめん！！じゃ、そろそろ行くか。Aちゃんも、行こ？」
『あ、はい！！』
「あ、ちょっと待ってくださいらっだぁさん。Aさん怪我してて…」
「怪我ぁ？怪我なんて……あ"…あ〜…あん時か」
忘れてたそういえば、あれで怪我しない方が変だよね…と呟いて私の方に向き直った。
「てことで、Aちゃんは保健室に行こう！テニス部はまた来たらいいし、それ痛いでしょ？」
そう言われて傷が出来ていると脳がやっと理解したのか、今になってじわじわと痛みを感じる。
『そう、ですね。なんかじくじくします…』
「まじでごめんね！？？先に保健室行くべきだった…」
『いや全然…』
「保健室俺着いて行きたいんだけどこれから見学あるから行けないんだよね…でも代わりのやつ呼んだから！そいつに連れて行ってもらって！！」
『代わりの……』
「見た目と言動がちょっと怖いけどいい奴だから！！」
『それを聞いてどう安心しろと…？？？』
不安すぎる…
「大丈夫、後輩にはよく怖がられてるけど！！」
何も大丈夫じゃない！！！
「誰が怖いって？？らっだぁ」
そう後ろから声が聞こえた。
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星が赤色になりました、皆様ご愛読ありがとうございます！！
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リトマス試験紙 - 最高に面白いです。頑張ってください！！！ (12月29日 5時) (
レス) id: 597af49ddb (このIDを非表示/違反報告)
汝(プロフ) - あっあああ!!めっちゃ好きです,,,♡ (9月6日 20時) (レス) id: fe2c1e07b2 (このIDを非表示/違反報告)
霙(プロフ) - もこさん» コメントありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです、励みになります。ゆっくりの更新にはなりますが次のお話も楽しんでいただけたらなと思います！ (8月5日 23時) (レス) id: c3d88da4d8 (このIDを非表示/違反報告)
もこ(プロフ) - 私逆ハー大好物なので嬉しいです！この小説に出てくる実況者様達全員推しなので嬉しいです！更新頑張ってください！ (8月4日 21時) (レス) id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
霙(プロフ) - にゃーちゃんさん» コメントありがとうございます。楽しんでいただけてとても嬉しいです！徐々に色んな方を出して行きたいと思っていますので気長にお待ちくださいませ！ (7月14日 22時) (レス) id: c3d88da4d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霙 | 作成日時：2023年1月22日 23時
