第二十話 ページ23
そんなこんなで放課後……といっても4時間しかなかったから時間はまだまだある。
大まかな部活動の紹介は体育館で見たし、あとはそれぞれ気になる部活動を見学するなり帰るなり好きにしていいらしい。
「Aはどうすんの」
机に肘をつきながらぼーっしてるといつの間に来たのか目の前にスマイルが立ってた。
『へ?なにが?』
一瞬顔を歪めてやれやれといったような顔で答える。
「放課後」
『ん〜私は別に部活入りたいとかないし、帰ろうかな』
「えっ!!帰るの!?」
『エッ、ダメなの…??』
「ダメとかじゃないけどぉ…」
ぶるーくは言いづらそうにう〜んとかえっと、とか言葉を繰り返す。
「今日は無理だろ、諦めろぶるーく」
「え〜っ!!!なんでぇ……」
「俺らは行かなきゃいけないとこあるからどっちにしろ無理!ほら行くよ」
「やだやだやだ〜〜〜!!!!」
「駄々っ子かよ…」
上からしゃけ、ぶるーく、なかむである。駄々をこねるぶるーくをきりやんが呆れたような目で見る。ほら!と言ってぶるーくの襟を引っ張るなかむ。
ぶるーくは腕をばたばたさせながら引きずられていく。
「ぶるーくがごめんね、また明日」
「じゃあな」
『え、あうん。またね』
残りの面子にも挨拶して別れる。
な、なんだったんだ……?
『…考えても仕方ないか、帰ろ』
一人呟いて教室を後にした。
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なんで、
「ッッは、な、なぁ…!!!ごほうび、くれへんの…?」
座ったまま壁に体を押し付けられ、両手は一つにまとめられて身動きがとれない。もう片方の手で私の頬をするりと撫でる。
『ひ、……』
どうして、
開いた口からギザギザの歯が覗く。髪の間から覗く目は獣のようにギラリと光って正気だとはとても思えなかった。
「ふは、だぁいすきやで」
あ、これだめだ。
暗転
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リトマス試験紙 - 最高に面白いです。頑張ってください!!! (12月29日 5時) (レス) id: 597af49ddb (このIDを非表示/違反報告)
汝(プロフ) - あっあああ!!めっちゃ好きです,,,♡ (9月6日 20時) (レス) id: fe2c1e07b2 (このIDを非表示/違反報告)
霙(プロフ) - もこさん» コメントありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです、励みになります。ゆっくりの更新にはなりますが次のお話も楽しんでいただけたらなと思います! (8月5日 23時) (レス) id: c3d88da4d8 (このIDを非表示/違反報告)
もこ(プロフ) - 私逆ハー大好物なので嬉しいです!この小説に出てくる実況者様達全員推しなので嬉しいです!更新頑張ってください! (8月4日 21時) (レス) id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
霙(プロフ) - にゃーちゃんさん» コメントありがとうございます。楽しんでいただけてとても嬉しいです!徐々に色んな方を出して行きたいと思っていますので気長にお待ちくださいませ! (7月14日 22時) (レス) id: c3d88da4d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:霙 | 作成日時:2023年1月22日 23時