白布くん大好き系女子 2

四十四話 ページ3

『あー、やっと終わった｡帰ろ帰ろ』






授業も終わり､部活もないため早く帰ろうとしたとき悲劇は起きた









「あ、いたいた。A」






ふとクラスの友達から名前を呼ばれる









『ん?』









「なんか、バレー部の監督?って人が話があるとか言っててさ、」








妖怪ジジイのことかな?









『えー……。うん。それで?』








「10月にある大会に向けて3時間くらい話したいんだって」









爆弾を何気ない顔で落としていった友人。









『What！?……さ、3時間！?』








マンツーマンで3時間とか生理的に無理なんですけど。









「じゃ、そゆことで。体育館にこいってさ」









ちゃんと体育館行きましたよ｡私偉い。







「A、来たか。ご苦労だったな」








『あの､話って?まだ全国大会も終わってないのに10月の春高ってどういう…?』







「特に意味はないが。……五色のサーブのことでちょいとな」







五色のサーブで3時間話すんですかそうですか。









『公式戦であれだとちょっと困りますよね。





フォームを少し改善すればよくなると思います｡以上です｡帰らせて下さい』








「具体的に?」








『ボールを少し高めに上げて、それに合わせて高めに飛ぶようにすればいいと思います。





帰らせて下さい』







「他にはあるか?」






『サーブを打つとき腕が下がり気味になるのでそこを意識すれば大丈夫です｡






本当に帰らせて下さい』









「フム、他のメンバーは?」






『特にないです。天童さんのゲスブロックの読みがもうちょい当たればいいなくらいです｡





お願いします。帰らせて下さい』







「………はぁ……もういいぞ。帰ってよし」








ﾀﾞｯ







『おうちにかーえるぅぅぅぅ！！！！！』






「……騒がしい奴だな」

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