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緑のお兄さんに抱かれ、リビングらしき部屋に入る。
入った部屋には5人の人がいた。
寝ていた部屋を見た時思ったけれど……このお家広いなぁ。
「ぉ、すっちーおかえりー。どんな感じ……って連れてきとるんかいっ!!」
「らんらん声大きい!すちくん、おかえり〜。びっくりさせちゃったね。おはよう、大丈夫?」
『あ……ぉ、ぉは…よぅござぃま、す…。』
突然聞こえた大きめの声に少し身体が強ばった。と思ったら、目の前には黄色のよう金色の髪をしたお兄さん。抱かれた私の目線に合わせて、おはようと言い、私を気にかける言葉を紡ぐ。
「大きい声出してごめんね、おはよう。」
『ぉ、ぉはようござい、ます。だい、じょうぶです。ごめんな、さい…。』
「ぉまえが謝ることなんてねーだろ、らんの声がでけぇのがわりぃ。…はよ。」
「朝っぱらからうっせーんだよな、コイツ…。おはよう。熱…は下がったみたいだな。」
「おはよー!!らんくんはいっっつもあんなんだから、気にしなくて大丈夫だよ!!」
「ぁ、ぅ。ぉはよう、ございます。」
「いや、朝からみんな俺の扱い酷くね!?」
部屋にいた人達が順番に次々声を掛けてくれる。
……みんな、あったかい、なぁ…。
「じゃあ、ご飯作ってくるからここ座って待っててね〜。」
『ぁ、お、おてつだい、します。』
「だめだよ〜。さっきもふらついちゃってたし、座って待ってて？」
『んんん……は、ぃ……。』
「ん、いい子いい子。手伝ってくれようとしてありがとね〜。じゃあみんなも待ってて〜。」
「すちくん!!俺も手伝うよ!!」
「ありがとう、みこちゃん。じゃあお願いしようかな。」
「任せて!!」
私をふかふかのソファの上に降ろして、緑のお兄さんと黄色のお兄さんはキッチンの方へ行った。
ご飯…自分で作んなくていいの?座っててって…んん、私が知ってるのと、違うなぁ。
というか、私はどうしてここにいるんだろう…お兄さん達はどうして私に優しくしてくれるの?どうしてこんなに、心がぽかぽかするんだろう…。
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作者名：ぜんざい | 作成日時：2023年11月13日 12時
