からふる

６−２ ページ37

ryota




涼「照、おしっこでた？

　…ん？どうしたの？」




全開になってるトイレをのぞくと、




困り顔の照。




照「おしっこ…なぃ…」




涼「でない？じゃあ、あとでまた行こう」




照「うんっ」




でない、って言っても直後に出ちゃうことはあるけど




なんとなく今日は大丈夫な気がする。




ちょっとはみ出てたシャツを入れてあげて




靴を履き、車に乗り込んだ。




涼「照ー、今日はどこに行くんだっけ？」




照「おでかけー！」




涼「うん、そうだね？笑

　おっきいお店でお買い物しようね」




照「しようねっ」




“おっきいお店”っていうのは、




ショッピングモールのこと。




おしゃれさんな照は、




決まったお店の服しか着てくれない。




安いお店ではないけど、照はモノを大事にするから




よく買ってあげちゃう。




長く着れるようにちょっと大きめのサイズの服を




買うようにしてるけど、




すぐに背が伸びるんだよね。




俺の身長も余裕で超すんだろうなぁ。




さっきまで鼻歌を歌ってた照が静かになった。




ミラーで確認すると、足がもじもじ動いてる。




おしっこしたくなったのかな。




涼「照ー、もうすぐ着くよ」




照「うんっ」

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