ヒドインをお家に帰さなきゃ((つう

終わりの始まり ページ6

……５年後。ある高校のサッカーグラウンドにて

髪の毛を二つ結びにした少女が興奮して話している

「ももねセンパイッ！」

「なんですか？」

センパイと呼ばれた少女が聞き返した。見たところによるとマネージャーのようだ

「今の主力選手ってやっぱり高３の佐々木センパイですよね！で、高２だと堀内センパイか川島センパイ！！！センパイって佐々木センパイの妹なんですよね？」

「ま、まあ……」

先輩の少女はもどかしそうに答えた

「堀内センパイには陸部の山村センパイがいるとして、川島センパイは高１の間でスッゴく人気なんですよ！？」

先程から唾が飛びそうな勢いで話している。

「あら……そうなんですか……」

先輩は苦笑しているようだ。

すると、校舎の５階から黒髪をたなびかせた美少女がとんできた。否、落ちてきただろうか？

「ダメだよぉ！後輩ちゃん！碧はももねのカレシなんだから！」

「い、言わないでくださいよ！」

酷く慌てているよう

「え、えー！？そうだったんですか？」

目をキラキラさせている

「うん！なんてたって、中３のプールでは人工呼吸を……」

「ああああ！朱里井ちゃん！！やめてくださいよ！！」

ふと、遠くの方で声がした

「ももね〜！！ドリンク替えといて〜！」

「分かりました！碧君！」



忙しい地上をカンカンに燃えている七月の太陽が照らしていた

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