好きになってしまった私 (ページ15)

今日:3 hit、昨日:7 hit、合計:20,416 hit

15 ページ15

You side

その後泣くのを我慢しながら教室に戻った。

「橘〜急に居なくなってどうしたん??ってホンマにどうしたん？」

謙杜がこっちに駆け寄ってきて話しかけてきた。

私の泣きそうな顔に気づいたのか覗くように見てきた。

『だ、大丈夫!!コンタクトズレちゃったのかな…』

「ほんまに…??なんかあったん？」

これ以上心配されると本当に泣いてしまいそうだったから自分の荷物を持って走ってまた逃げてしまった。

走るなとあれだけ医者にも言われていたのにズキズキと痛む左足を引きずりながら家に帰った。

麗華には体調不良で帰る。とLINEで伝え、先生にもそう伝えてもらった。

『頑張ってたのにな…泣』

初めて夢中になれたのがバレーボールだった。

小学校から始めて、ずっと今までやってきて大好きだったのに。

『やめ時…かな…笑』

部活をやめたい。バレーボールから離れたい。そう思ったのは今回が初めてだった。

大して高くない身長をバカにされた日だってあった。そんなんでスパイク打てんの？笑

バカにされても頑張れてたのに。どうして今は頑張れないんだろう。

今までの私なら気にしなかったのに…。

私自身が変わっちゃったのかな

いや、変えてくれたのか…。