【どうしてこうなった】降谷さんの勘違い 2【名探偵コナン】

Story75 ページ32

コナン side






小五郎のおっちゃんが連行された。


どうやら今回のサミット会場爆破の件について、最重要参考人となっているそうだ。

それは各メディアでも大きく報じられた。


でも、俺はそれを信じない。
おっちゃんに限って、そんな事をする筈が無い。


「っ、何でこんなことするんだ！！」


だから俺は、安室さんに問い詰めた。

何でこんなことするんだ、と。

サミット会場爆破の犯人はおっちゃんじゃない事くらい、安室さんが誰よりも知っているはずだ。


「………僕には。
命にかけても、守らなければならないものがある。」


安室さんから返ってきた答えは、そんな曖昧なものだった。

俺にそれだけ返すと、安室さんは何も言わずポアロの中へと戻って行った。


「！」


その時だ。

俺の中の疑惑が、確信に変わったのは。


ポアロの窓から、一番奥の壁際に碧咲さんが座っているのが見えた。

そこへ安室さんが一直線に向かう。


暫くその様子を観察していたが、何やら二人は会話しているようだ。

流石に会話の内容までは分からないが。


だが、これだけは言える。

碧咲さんは、白じゃない。


「…っ、」


ごきゅ、と嫌な具合に喉が鳴る。

このままここに居ても仕方が無いため、灰原達が居るであろう博士の家に行く事にした。


…今回の安室さんは、敵かもしれない。

今更、どうしようもない焦燥感が俺を襲った。

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