【どうしてこうなった】降谷さんの勘違い 2【名探偵コナン】

Story58 ページ14

You side





えっ、天使ともなると流石に人間とは行動が違うのかな！？？！

そそそそれってデートのお誘いですよねエンジェルちゃん！！！

でも折角だけどごめん！！！！私も中身は女だからそれは無理かな！！！(最低)


そのまま硬直していると、エンジェルちゃんの後ろから

「よく言ったな、山内！！」
「七美なら行けるわよ！」

などと言う黄色い声が耳に入った。

……ん？？？

えっと、ちょっと待ちやがれください。←

つまり？？つまりだよ？？？

このエンジェルちゃんは私に好意を抱いてくれているって事か！！！(迷推理)

いや分かるよ！！だって私美少年だもん！！(自意識過剰)


でもすまん、私中身女だから。

そう言って断ろうとしていると、これまた後ろから声が降ってきた。


「ちょっと、降谷さん！大チャンスじゃないっスか！」

『…エッ？』

「だってあの子、この学校のマドンナっスよ？
美女美男カップルとか推せるんで付き合ってあげてくださいよ！！」

『は？』


いや、分かるよ？？
美女美男カップルはいつの時代も尊いもん。←

でもね、私が今知りたいのはそこじゃなくてあんたの名前なんだわ。


「あっ、でも降谷さんの意見も大事っスよね！！ははは！！！」


そう思って顔を顰めていると、突然その男の子が焦りだした。非常に解せない。


『えっと。山内さん？だっけ？
ごめん、今日の放課後空いてないんだわ』


少し眉を垂らしてそう言う。

ごめんよ、エンジェルちゃん。ジンさんから降谷さんを監視するように言われてるんだよ。

恨むならジンさんを恨んどくれ、エンジェルちゃんよ。そして一緒にジンさん撲滅の会を建てようぞ！！←


「そ、そっか！だよね！急にごめん！！」

『え、あ、うん。』


そう言うと、エンジェルちゃんは少し頬を紅潮させて自分の席まで小刻みに走って行った。

……なんか、美少年って大変だね。(白目)


我ながらよく今まで逆ナンされなかったもんだと自分に感心しながら、私は一息ついた。

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