【ハイキュー】俺らの柳本。【男主】

32. 弁当を作ろう！ ページ37

柳本side




二口「Aの手料理が食べたいなー」

なんてコッチを見ながら
何回も言ってくるもんだから

流石にずっとほっとくわけにいかないな…

と頭を抱える。



・
・
・



『うーーーん……』


成田「どうしたの、そんなに考え込んで」

『一仁〜。お前だったら弁当に何
入ってたら嬉しい？』

成田「すし」

『……弁当に？』

成田「うん』

『…好物、言えばいいわけじゃないからな』

成田「あは、バレた？」


おちゃめか。



日向「何の話ししてるんですか？」

『弁当の話。日向は何が入ってたら嬉しい？』


日向「おれはー…



西谷「肉！！」

山口「じゃがいも使った料理とか…」

影山「カレーコロッケ」

東峰「無難に卵焼きとか？」

菅原「麻婆豆腐 一択だべ！」

山口「ツッキーはショートケーキだよね！」

月島「弁当にまで要らない」

山口「ごめんツッキー！」



もう！！喋らせて下さいよ！！」


『あははっっ』


まるでコントを見ているかのような風景に
思わず笑ってしまう。


『そっか、やっぱり自分の好きなもの
入ってた方が嬉しいよね』

日向「まぁ、そうですね！！」


…そうは言っても、にろ君の好きなもの
すっぱいグミだしなぁ。



わちゃわちゃと盛り上がる
みんなを見ながら悩んでいると、

とんとん、と肩を叩かれた。


清水「…柳本から貰えるものなら
何でも嬉しいと思うよ」


なんて、周りに聞こえない声で言ってくるから

清水さんには敵わないな…と思った。




……頑張って作ってみるか。


大好きなにろ君の為に。



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『…あの、これ。
美味しいかどうか分かんないけど』


少しだけ赤くなっているであろう顔を
出来るだけ見せないように

目を逸らしながら弁当を渡す。



二口「え、あ、ありがとう…」

突然だったから、にろ君も驚いてる。


『じゃ…、行ってらっしゃい…』

二口「い、行ってきます？」


そう言って俺に背を向けるにろ君


が、振り返って俺を抱きしめた。



二口「やべぇ…。ちょー嬉しい。
ありがとA。………愛してる」



バタン、と音がなって玄関の扉が閉まった。




腰が抜けた。

顔が熱い。

にろ君の声がずっとこだまする。


……心臓がうるさい。



『………え？』





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前の話の裏話的な…

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