【J.M】Noriu gauti【8】

313*言わなきゃ【Another side】 ページ33

【ヒトミside】



「Aはホントにいい子だから。

潤くんのお陰で幸せなら、仕方ない(笑)。

折れるしかないでしょ？真相を告げられても。

私にとっても大事な存在なんだもん。

泣かせちゃダメよ？」


潤『面目無い事に、既に二度泣かせてる(苦笑)。

でも、喧嘩はしても手離せないから。

運命の人だと思ってるし』


「もしかして、結婚も考えてる？」


潤『春にはその話を具体的に進めるつもり。

遅くても夏までにはね？

そういうのを前提にしてるのは、本人にも伝えてるし。

[YES]って返す準備をしておいて欲しいってね？』



少しだけ恥ずかしそうに、でも真っ直ぐにそう語る潤くんが、とってもキレイだった。



「話してくれてありがとう」


潤『いえいえ。

因みに、絶対にあの子、女子会でオレの話はしないと思うよ？

瑞樹ちゃんは知ってる筈だけど(笑)』



何で？


いくら恋愛から遠ざかっていたとしても、彼氏が出来たら報告したくなるもんじゃないの？



「何で？」


潤『根拠は色々あるんだけど、それはちょっと言えないかな？(笑)

オレの事を女子会のメンバーが知ってるっていうのもあるかも。

あとは、オレの職業的なもの？

前の事務所を辞める時に少しAちゃんを絡めて揉めたってのが一番の理由かも(苦笑)。

でも。』



潤くんが強く決心した瞳を私に向ける。



潤『公表するとかしないとか、そんなのはどうでもいいんだ。

オレがAちゃんを大事に出来て、Aちゃんがオレを求めて側にいてくれるなら。

絶対に護ってみせる。

死ぬまで護るよ。

運命の人だから、Aちゃんは。

約束する。しあわせにするって。

Aちゃんの友人であるヒトミちゃんに誓います。

だから、任せて？』



こんな風に強く愛されてるAは・・・凄く幸せ者だよ！


潤くんは大事な友達だから、Aも潤くんを裏切っちゃダメ！って言わなきゃ。



《313*言わなきゃ【Another side】》

314*お互い様→←312*優先順位【Another side】

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す