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目的地に近付いてくると
樹も少しは慣れてきたのか、
ぎりぎりと手に込められていた力も少し緩んできていた。
平和だ…。
あぁ、手がね。
ふと窓の外を見ると、
下にはあり得ないくらい青くて綺麗な海が広がっていて。
あまりの感動に思わず樹を呼んでしまった。
『樹、樹！外見て！すごく綺麗だよ！』
樹「無理無理無理無理！！」
再びぎゅうぎゅうに握られるこの手。
こんなに綺麗なのに
樹は外を見ることはできないらしく、
固く目を瞑ってブンブン首を振っている。
なんてもったいない男なんだ…。
『着きましたよっ！』
樹「なんだよそのポーズ。」
『京本くんが教えてくれたの。
飛行機から降りるときはこうやるんだよって。』
島に着いた第一歩目でシュタッとポーズを決める私を
訝しげな目で見ている樹に
一緒にやろうよ！と言えば、
あとでね。なんて。
今やるから意味があるのに！
たどり着いたホテルでは、
海まで歩いて行けるコテージのような客室に感動したり、
バルコニーへ出て二人できゃっきゃしたり。
初日のまだ何もしないうちから、
ただ周りを見て歩くお散歩ですら
現実から少し離れたような感覚がしてとても楽しい。
『夕ごはん、どこにしようか。』
ホテルの中には飲食店がいくつかあって、
食事はその中から自分たちで選んでいいみたい。
バーベキューも気になるし、
海鮮のお店も、沖縄料理のお店もいろいろあって迷っちゃう。
せっかくだし一発目は沖縄料理行こうぜ、ということで。
選んだのは和食中心の沖縄料理店。
島の野菜とか牛とか、
土地のものを使ったお料理はどれもおいしい。
『めっっっちゃめちゃおいしい！おいしいね樹！』
樹「お前、お口ぱんぱんにしてしゃべんなよ。」
たくさん頬張っては樹においしいね、と言うと
しょうがねぇなって目尻を下げて頬をつんつんしてくる。
なんて幸せな晩ごはんだろう。
優しい眼差しに胸がふわふわする。
『でも北斗にも食べさせてあげたいなぁ。』
このチャンプルーとか、
絶対北斗好きそうな味なんだよなぁ…。
やっぱりおいしいものは三人で分けあって食べたい。
樹「じゃあ今度は三人で来るか。」
『いいね。あ、でも樹飛行機怖いじゃん。我慢できる？』
樹「余裕余裕。ただお前絶対俺の隣ね。」
『手につけるプロテクターでも買おうかな…。』
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心愛 - 更新ありがとうございます。きみがいいとせんせ、両方ともStayHome中のお話をぁのお願いします (2020年7月27日 23時) (
レス) id: 438de2be2d (このIDを非表示/違反報告)
心愛 - 久しぶりに来たら更新されていて嬉しかったです。しかもリクエストありがとうございます。また更新、お待ちしてます。綾鷹さんのペースで大丈夫です (2020年6月14日 5時) (レス) id: 438de2be2d (このIDを非表示/違反報告)
綾鷹(プロフ) - 綺星さん» いつも読んで下さってありがとうございます！めちゃめちゃ遅い更新で申し訳ないのですがかしこまりました！どうぞお待ちくださいませ(;_;) (2020年5月5日 23時) (レス) id: f953e13246 (このIDを非表示/違反報告)
綾鷹(プロフ) - pon，さん» 今更のお返事で申し訳ありません！！かしこまりました！めちゃめちゃ遅い更新なのですがきっと書きますので少々お待ちくださいませ！(;_;) (2020年5月5日 23時) (レス) id: f953e13246 (このIDを非表示/違反報告)
綾鷹(プロフ) - 心愛さん» 毎度毎度とんでもなく遅い更新にも関わらず読んで下さってありがとうございます(;_;)リクエスト頂いている甘えん坊先生がそっち系の予定なのですが、そちらでいかがでしょうか？？ (2020年5月5日 23時) (レス) id: f953e13246 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾鷹
| 作成日時：2019年6月16日 10時
