第二十五夜 ページ27
夕方、仕事を終わらせゾムはAの部屋を訪れる
軽くノックをしてからドアを開けると未だAは眠っていた
Aが自分の国にいるという感覚にまだ少し違和感があった
それにしても日中Aが眠っているのは未だに謎のままである
昨日も夜明けまで一緒にいたが、夜明けが近づくにつれてAはうとうととしはじめ、日が昇ると糸の切れた人形のように突然眠ってしまったのだ
これは彼女の体質なのだろうかそれとも…
夢の中にいるAの顔を眺める
今
今ここでキスをしたらAは起きてくれるだろうか
そんなことが頭に過るが、ゾムは慌てて首を振る
「寝込み襲うとかあかんやろ普通」
罪悪感と羞恥がゾムを襲う
そんな自分に嫌悪感を抱いているとAが目を覚ました
日が沈んだのである
「あ、起きたんか」
なんでも無い様な素振りを見せる
Aは欠伸をし「おはよう」とゾムに言った
「ご飯食べに行こか。俺、部屋の外おるから身支度して出てきてや」
ゾムが外に出て暫くするとAが出てきた
普段は寝巻き姿の彼女も、今は清楚なデザインの白いワンピースを見に纏っている
これはオスマンが選んだようだが、流石自称JKを名乗るだけはあるとゾムは心の中で称賛した
「…似合ってるなあ」
つい口から出た言葉にAは恥ずかしそうに笑う
「じゃあ行こか！今日は簡単にここの案内もせなあかんし」
平常を取り繕うようにゾムは早足で食堂に向かった
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
「…とまあ、こんなもんでええか案内は」
ほぼ全ての場所を案内し終え、二人庭を歩いていた
「おや、ゾムさん、Aさんどうしたんですか？」
書庫の窓からエーミールが顔を出す
「案内してる。そういえば書庫まだ行ってへんかったわ」
「じゃあ是非いらしてください。紅茶とお菓子用意しとくんで。Aさんには特製のブレンドティーをご馳走しますからね」
「ありがとうございます！」
Aに急かされながら二人は書庫へと足を運ぶ
ドアを開けると、紅茶の芳醇な香りが二人を包む
「いらっしゃい二人共」
用意されたお菓子の山に目を輝かせるA
「エミさん、なんかいつもより量多ないか…？」
「いやあ、つい張り切り過ぎまして、皆是非Aさんに食べて頂きたい物ばかりでしたから。ああ！これは隣国の取引の時に…」
早速エーミールはお菓子の説明を延々とし始める
これさえなければ女からも相手にされる筈なのだが…
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葵斗(別アカ) - 親の敵みたいに塗りたくる…w (3月25日 8時) (
レス) @page34 id: 8875507bce (このIDを非表示/違反報告)
作者 - いちごミルクさん» 最後まで読んでくださりありがとうございました！面白いと思ってもらえて良かったです！！ (2020年7月5日 16時) (レス) id: 69ae9c9327 (このIDを非表示/違反報告)
いちごミルク(プロフ) - 完結お疲れ様です。面白かったです！！ (2020年7月5日 0時) (レス) id: 00ab994726 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - VOCALOID好きの一般人。さん» クラッカーも作ってくださったんですか！！ああ、理解者いてくださるなんて感激です…！ご家庭に特製のシロップがあるなんて羨ましい(*ﾟ▽ﾟ*)是非これからも色々アレンジして新しい味を見つけていって下さいね！ありがとうございます！！ (2020年7月1日 16時) (レス) id: 69ae9c9327 (このIDを非表示/違反報告)
VOCALOID好きの一般人。(プロフ) - 度々失礼します。クラッカーも作ってみました。私の家に蜂蜜は無いので、メープルシロップみたいな我が家特製シロップなんですけど。あと生ハムにかけるの、胡麻じゃ無くてブラックペッパーでも美味しかったですよ！失礼しました。 (2020年7月1日 1時) (レス) id: 02313a92b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：逆転の人 | 作成日時：2020年6月1日 2時
