4つの愛

もう一人 〜慶一郎目線〜 ページ24

キーンコーンカーンコーン

担任「はい、それじゃあ今日の授業終わり！

土日しっかり休むんだぞ！

あと、課題やんないと成績落とすかんな〜」

男子「は〜？なんだしそれ」

女子1「やるに決まってんじゃん。

だけど、あの担任やっぱヤダわ〜」

女子2「それな、わかる〜。

あ、ねぇ。この後、渋原行かない？」

女子3「あ！いこいこ。何買う？」

こんな会話が響きわたる。

俺は、小山慶一郎。18歳の高3。

この学園の生徒会長やってるんだ。

帰り支度をすませ、教室を出ようとした時

ブルルル…

ブルルル…

俺のスマホが震えた。

それは、シゲからの連絡だった。

ん？なんだろ…

内容を見ると…

【慶ちゃんへ

今日、家に女の子が来たんだ。

でも、ただの女の子じゃなかった。

俺らと同じ、半分は母さんの血で

半分は別の男の血が流れてる女の子。

名前はAAちゃん。

俺と祐也と同い年で、同じ学園だった。

多分、祐也はAちゃんの事

好きになってると思う。

だから、俺も言っとくね。

たとえ、兄貴でもAちゃんの事

譲らないから】

え…？

う、ウソだろ？

もう…もう一人いたの？

もう…ないと思ってたのに…

慶一郎「マジか…」

流季「おい、慶一郎？どうした？」

こいつは、俺の親友の伊集院流季。

中学からの中で、俺の良き理解者。

慶一郎「う、ううん。なんでもないよ」

流季「そか。でも、何かあったら言えよな。

相談乗るから」

慶一郎「うん、ありがと」

流季「じゃ、また来週な」

慶一郎「うん。バイバイ」

どうしよう。

まっすーは、知ってるのかな？

まっすーとは、俺の2つ下の弟の増田貴久。

まっすーは、俺を生んだ母さんと

全く違う男の間に生まれた、16歳の高２。

LINEしよ。

【ねぇ、まっすー。

シゲからLINE来た？

今日、スーパーよって帰ろ？

そん時に話そ】

そしたら、すぐ既読になり返事が帰ってきた。

【うん。シゲからLINE来た。

俺もびっくりした。

母さんの子供がまだいただなんて。

でも、みんなこの学園で正直ホッとした。

俺も授業終わったから校門前で待ってる。

今日の夜ご飯、餃子な】

あいつ、また餃子って 笑。

多分、餃子って言うとシゲ達

「ヤダっ！絶対ヤダっ！」

言いそうだな(￣▽￣)

まあ、また楽しいことになりそう( ^ω^ )

校門、行かないと。

俺は、学園の校門へ急いだ。

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