譲 れ へ ん モ ノ

． 人見知り ページ16

．





「 あのっ ! 」


意を決して話しかけてみる。




そう、加藤くんに。





「 本、読ませてもらいました っ ! 」


その感情は "憧れ" なんて素敵な言葉やなくて
"ファン" っていうポジションに近いけども。




加藤「 そ ‥ そうなんだ、ありがとう 」


うっ、素っ気なさすぎて心折れそう ‥




手越「 シゲ、もしかして緊張してんのお ? 」




加藤「 はっ、ちげーし 」




若干のショックを受けていると、


小山「 シゲさ、ああ見えて ‥
いや、どう見ても人見知りだからさ、」


小山くんが話しかけてくれた。




小山「 素っ気ないかもだけど気にしないで ! 」


ハッ、忘れてた !

加藤くんは超のつくほどの人見知りやったことを。

ああ、あたしとしたことが ‥ ばかやろうっ




「 あ、はい、知ってます ! 」




小山「 ふっ、さすがだね 〜 」




「 小山くんには負けますけどね 〜 」




小山「 やっぱり ? 」




「 悔しいですけどねっ 」

▽ 流星くん→←．

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す